You side ページ44
Aside
一瞬空気が張り詰めたからびっくりしたけど、
末澤母「誠也くんなら今日会えるよ。」
と言われたからほっとした。
「せーちゃん怒ってへんかった？」
東雲母「なんで？」
「Aのせいで怪我したやろ？」
東雲母「怒るわけないやん。むしろ心配しとったで。後で会えたら「大好きやで」って言っときや？」
「言われんでも言うもん！笑」
東雲父「突然暗くなるかもしれへんけど、警察に通報するん？」
東雲母「しとった方がええんかな？事後報告になるけど。」
「絶対アカン！！」
東雲父「え？」
「警察はアカン！」
東雲母「なんで？」
「約束してん。」
東雲父「約束って、まさか犯人と？」
「(コクッ)」
東雲母「なんでそうなってん。」
私は犯人のことを詳しく話した。
東雲母「そうなんや。」
「約束は守らなあかんやろ？せやから絶対警察に言ったらアカンで？」
東雲父「分かった。」
「ほんなら、ちょっと防音室行ってくるな？笑」
東雲母「変わらんなぁ。笑 行ってらっしゃい。」
地下にある防音室は私の一番のお気に入りの場所。
理由はもちろん、楽器があるから。
結構広くて、防音室の中に１つブース？があんねん。
そこで録音とかすることもある。
基本はブースの外で練習しとって、録音したいときだけ入って弾くみたいな感じやな。
早速、せーちゃんに作った曲のレコーディングをする。
やっぱり自分の楽器は馴染むな。
完成したの聞いたけど、我ながら良い曲やと思う。笑
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作者名：鶴 | 作成日時：2023年6月6日 17時
