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回想32 ページ42
Aside
あの日以来久しぶりに通る道。
正直、せーちゃんが倒れとるのを見てからこの道あんまり好きじゃないねんな。
思い出してまうから。
でも通らな家には帰れへんし、しゃーなし歩く。
あと5分くらいで着くな。
この道ほぼ歩いたことないねん。ってか、移動が車で送り迎えやったから歩いてどっか行くとかなかった。
大阪もほぼ行ったことないし、兵庫内は神戸くらい？
これから人生経験積んでいきたいと思います。笑
歩きながら思ってんけど、やっぱりここって坂多いねんな。
ウチは特に上の方やから上り坂がキツイ。笑
そもそも思ったんが、人質って歩いて帰るもんなん？
こんな元気な人質おるん？笑
こう…さ、普通なら弱っとるから警察に保護とかされるやん？
家まで歩く人質なんかおらんやろ。私以外。
心の中でそんなことを考えながら歩いとったら、見慣れた景色が見えてきた。
自分で言うのもアレやけど…
ウチって立派やな。笑
大きい門あるし、地上２階建て地下３階建てやもん。
庭も広いし、生まれてずっとここに住んでたから慣れてたけど道中の家と比べると立派さが分かる。笑
そんなこんなで家に着くと望んでいた声が聞こえた。
東雲父「Aや！！！」
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作者名：鶴 | 作成日時：2023年6月6日 17時
