誰が為２ (ページ10)

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誠也side ページ10

誠也side

よく訳も分からへんままマネさんの迎えの車の中。

マネ「これ、目通して？」

そう言いながら渡されたノートパソコンには、キラキラしたステージが映してある。

「これ、何？」

マネ「あっ…昨日の配信の映像。流れとかカメラアングルとか振り付けとか、軽くでもええから見とって？」

「…分かった。」

暫くして出てきたAぇの中には勿論俺もおる。

全く記憶にないけど、曲を聞いたら何となく体が画面の中の俺と同じように動く。

それだけで何故か安心した。

松竹に着いて、楽屋に入ったらもう５人が居る。

「え…おはよ。」

正門「おはようございます！」

大晴「「え……」って何すか？笑」

「いや、みんな早いな～思って。」

リチャ「そうか？今着いたけどな。」

小島「俺なんか、ホンマ３分前とかですよ。笑」

晶哉「そういえば、昨日の映像見ました？」

「あ～、来るときに見たで。」

晶哉「なら早い！衣装の確認行きましょ！」

佐野と大晴に連れられて、ステージ裏で衣装の順番の確認。

まだスタッフさんも来てへん人多いのに、みんな早く来てくれて俺のためにこうやって一緒に確認してくれる。

「……ありがとう。」

大晴「…何がっすか？笑」

晶哉「誠也くんデザインの衣装重いのに黙って着とるからですか？笑」

大晴「こじけんとか、ホンマに「肩凝るわ～」って言うてたで。笑」

……俺、Aぇで良かったって本気で思えるわ。