誰が為２ (ページ7)

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晶哉side ページ7

晶哉side

リチャ「末澤、なんで踊れたん？さっきの一瞬で覚えたわけちゃうやんな？」

誠也「昨日の記憶はないねんけど、なんか体が勝手に動いてん。」

正門「不思議なことってあるんすね。」

大晴「さっきの一瞬って、休憩のときっすか？」

誠也「そうそう。リチャに昨日最後に撮った定点の映像見せてもらってん。」

小島「そうやったんすね。」

「ｯ良かったぁ。」

小島「ちょ、晶哉泣きそうなってるやんけ。笑」

「安心しただけ！笑」

これは本心からの言葉。

誠也くんはこれからどうなるんやろって心配しかなかったけど、誠也くんにもできることはちゃんとあって。

たぶん誠也くん以外のメンバーもそう思ってたと思うし、何より誠也くん自身が嬉しそうやったからさ。

リハ場に戻って、自然な流れで昨日振り入れした曲の動画をみんなで見る時間作って、練習して。

誠也くんはさっきと変わらず、「さすが誠也くん」って思える踊り。

その日も遅くまで練習の後、解散。

あっ、日記はちゃんとみんなで書いたで。

今日は心なしか筆圧の強い誠也くんの字で「俺も踊れた！」って書いてあったからそれ見たときに感動したよな。

そんな練習を繰り返して、本番を迎えた。