誰が為２ (ページ3)

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晶哉side ページ3

晶哉side

「小島くん？」

小島「ん？」

「誠也くんのことなんですけど。」

小島「何があったん？」

カメラさんと話したことを、小島くんにも説明する。

小島「そういうことか……。」

「ごめんなさい、俺が楽屋やったのに泣いてもうたから。」

小島「いや、晶哉は悪くないて。あの状況はみんな我慢できひんかったよ。」

「……。」

小島「誠也くんにも言うてたやん。誰も悪ないねんで。な？」

「…はい。」

小島くんが楽屋に戻ってきたリチャくんと大晴くんにまとめて話してくれて、４人で末規の帰りを待つ。

暫くして、２人が帰ってきた。

インタビューは、誠也くんのターンはほぼ５人でワチャワチャしながら答えてなんとか終わらせる。

誠也くんがマネさんと帰ったあと、今日のことをノートに書くのはどうなんやろうって話になった。

カメラさんはもう話を持ち出すことはないやろうし、ノートに残して見返す度に傷つくことは避けたい。

ただ、誠也くんにとって良い思い出だけを書いて悲しいことを隠すのも良くないよなって。

結局、今日は誠也くんに任せるとしてリチャくんから「今日のこと書くかは末澤に任せるな」って伝えてもらった。

今日から何日か、誠也くんはオフやから自分で日記をつけてもらわなアカンねんな。

毎日グループLINEで連絡は取り合って次のグループ仕事のとき、誠也くんに日記を持ってきてもらうようにした。

そして今日。

誠也くんが持ってきてくれた日記を見たら、あの日のことはしっかり書いてあった。

ただ、その下に「佐野が言うてくれたことを信じる」ってちょっと小さい字で書いてあるのを発見。

誠也くんは俺たちが思ってるより強いんやって久しぶりに再確認できた。