誰が為２ (ページ16)

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小島side ページ16

小島side

そんなこと言われても、そのスタッフへの苛立ちは収まらへんし。

楽屋を出たら隣からちょうど大晴が出てきて、俺と交代でマネさんに話聞きに行ったんかな。

リチャ君のとこに戻ったら、リチャ末が俺が座らせた椅子がある楽屋の端で話すのを心配そうに見る晶哉が。

近くに行って、

「晶哉、ちょっと外出とこな？」

俺より少し大きいはずの晶哉やけど、今にも消えそうなくらい小さく見えて。

とりあえず、空いてた部屋に入って向かい合う。

晶哉「…こじまくん？」

「ん？」

晶哉「なんで…なんで…せーやくん頑張ってんのに。」

「…おん。せやな。」

晶哉「……。」

「スタッフさん達には伝えてへんからな。」

「…でも悔しいよな。誠也くんの努力も知らんと、あんなこと言われて。」

晶哉「！」

「誠也くんも勿論そうやけど、まっさんも対面で言われたわけやからなかなかキテると思うんよ。」

晶哉「ですね。」

「…とりあえず、無理はしたらアカンけどまっさんと誠也くんのこと支えていこ。」

晶哉の顔が、最年少の顔からしっかり頼れる佐野晶哉の顔に変わったのが分かる。

２人で楽屋に戻ったら、リチャくんと誠也くんは居らんくて、大晴の姿もなかった。

マネさんが居った方を覗いても、マネさん、大晴２人とも居らん。

晶哉「大晴くんたちどこ行ったんやろ。」

「まっさんの迎えとか？」