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小島side ページ15
小島side
よう訳も分からんまま、誠也くんを晶哉の対角線上にあった椅子に座らせる。
チラッと見えた誠也くんの目には光がなくてホンマに 怖い。
大晴に聞こうにも、大晴のスマホはリチャくんが持ったままやから送られへん。
何より 晶哉がまだ落ち着いてへんから大晴も手が離されへんねんな。
俺は、呼吸が速くなりつつあった誠也くんの背中を擦 りながらリチャくんを待つ。
どれくらいそうしてたか分からへんけど、ちょうど２人の呼吸が落ち着いてきた頃。
リチャ「戻りました…落ち着いたみたいやな。」
「はい。」
リチャ「小島、マネさんのとこ行ってき？隣の楽屋開けてもらったからそこおるで。」
「分かりました。」
誠也くんをリチャくんにバトンタッチして、マネさんのとこに行く。
マネ「あ、ありがとう。」
「何があったん？」
マネ「正門からの電話やってん。それで、正門が軽くパニックなってて。」
「え？なんで？」
マネ「たまたま会ったスタッフに声かけられて末澤の…まあ、まとめたら悪口…になるんかな？言われたみたいで。」
「どんな！？」
マネ「…なんであんなにエピソードトーク出来ひんのですか？とか、仕事舐めてません？とか…らしい。」
「は？何やねんそれ。」
マネ「小島の気持ちも分かる。とりあえず落ち着け。」
「でも！」
マネ「今、正門こっちに向かってるから。楽屋で末澤、刺激したらアカンで。」
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作者名：鶴 | 作成日時：2024年3月29日 18時
