小島side ページ14
小島side
マネ「あれ、正門は？」
「まだ来てないし、連絡もつかへん。」
マネ「え…ちょっと正門に電話掛けながら待ってて？スタッフさんとこ行ってくる。」
マネさんが足早に楽屋を去って、Aぇ６人だけの楽屋。
誠也「え、正門まだ来てないん？」
晶哉「はい。」
誠也「珍しいな。」
まっさんが無連絡で遅刻するとか、あり得へん。
みんなその考えやから「何してんねん」ってよりも「大丈夫なん？」って雰囲気。
スタッフさんに事情を話して、他のグループを先に回してもらえたらしく、マネさんが戻ってきた。
マネ「まだ連絡つかへん？」
晶哉「まだですね。」
マネ「…１回、家まで行ってくるか。」
マネさんが楽屋を出ていった30秒後くらい。
大晴「あ！」
「ん？」
大晴「まっさん出た！」
リチャ「ちょっと代わって？小島、マネさん追いかけてくれへん？」
リチャくんが大晴のスマホを借りて、まっさんと話す。
廊下を走って、駐車場近くまで行ってたマネさんを止めて２人で帰ったら、楽屋はまさかの光景やった。
今にも泣きそうな佐野。
その晶哉の背中を擦る大晴。
下を向いて立ち尽くす誠也くん。
スマホを耳に当ててまっさんと話しながら、誠也くんのことを心配そうに見るリチャくん。
リチャくんが誠也くんに近づいてへん辺り、電話の内容聞かせられへんってことかと思って、誠也くんの近くに行った。
目があって、頷いてくれたリチャくんはマネさん連れて楽屋から出てって、楽屋には４人だけ。
晶哉と誠也くんの荒い呼吸音だけが静かすぎる楽屋に響いてた。
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作者名：鶴 | 作成日時：2024年3月29日 18時
