誰が為 (ページ49)

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晶哉side ページ49

晶哉side

正門くんに支えられた誠也くんが入ってくる少し前、インタビューも終わったんよ。

せやから、もう撮影もインタビューも終わった俺と小島くんで誠也くんがインタビューに答えられるように内容を考えとってん。

明らかに様子のおかしい誠也くんと目があって、慌てて駆け寄る。

　
「誠也くん！？」

小島「誠也くん？大丈夫ですか？」

正門「撮影の前にこうなってもうて。理由は分からんねんけど。」

「リチャくん達…はインタビューの方行ってもうてるから無理か。」

小島「…誠也くん何か言うてない？」

正門「え？」

言われてみれば、パクパク動いとる口。

少しでも聞き取ろうと思って、誠也くんの口に耳を精一杯近づけてみたら。

誠也「…さの……ご…ん。」

「え？」

佐野って言っとる？

誠也「さの、ごめ…。さの、ごめn」

正門「佐野ごめん？」

小島「え、なんで？」

「いや、分からへん…。」

もちろん、いくら考えても謝られるような心当たりはない。

ひとまず落ち着かせたら話も聞けるかなって思って、正門くんと小島くん中心に落ち着かせる。

俺と目ぇ合ったら謝り出してまうから、

「一旦、外出ときますね？」

正門「せやな。」

小島「落ち着いたら呼ぶわ。」

「はい、お願いします。」

廊下に出たら、カメラさんが居てはった。