誰が為 (ページ36)

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大晴side

とりあえず、その日は誠也くんも疲れてたのもあって解散した。

病室から出て、リチャくんから話を聞いたときから考えとったことを話す。

「提案？があるんですけど。」

正門「何？」

「誠也くんの日記？書きませんか？」

小島「日記？」

「誠也くんが前の日とかを振り返れるように、メンバーで「今日は○○があった」とかを残しとくんですよ。」

晶哉「良いですね！」

リチャ「そしたら末澤も生活しやすいな。」

「今日から回して良いですか？今日は俺が書いとくんで、明日からそれに習って書きましょ！」

リチャ「ん、頼むわ。」

メンバーからも賛成してもらったし、早速家に帰って準備した。

「ノート…これしかないな。」

勉強道具が置いてある棚を探したら、間違って買った大学ノートの５冊セットがそのまま残っとったからそれに書くことにする。

今日のページを、丁寧にまとめる。

誠也くんが振り返りやすいように、詳しく書いた下には今日のキーワード的なまとめを書けるスペースを作った。

『本人に前向性健忘を伝える』『Aぇ! group継続！』

って書いて閉じたノート。

気付いたら30分くらい経ってたけど、不思議と全く苦やと思わん。

これくらい、誠也くんの為なら毎日でもできるわ。

次の日、そのノートを持って仕事場に行った。