誰が為 (ページ33)

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小島side

リチャくんに伝えられた、誠也くんの話。

２人は絶対、俺ら…っていうか特に晶哉だけは何があっても守ろうとするって分かっとった。

せやから、連絡がきてないって晶哉が言おうとしたときについ強く止めてもうて。

２人やって、話したかったに決まってるやん？

でも、今みたいなことがあるかもしれんからって今日まで報告は待ってくれて。

晶哉だけに隠したら、それを晶哉が後で知ったときに悲しむやん。「自分だけ仲間外れや」って。

せやから年下の俺、大晴も含めて守ってくれようとしたんよ。

……全部俺の予想やけどな？

誠也くんの話を聞いたとき、一番に思ったんは「仕事どうしたらええんやろ。」ってこと。

後遺症がどんな感じかは分からんけど、俺でも１つだけ分かるのは今まで通りには生活できひんってこと。

少し考えとったら、晶哉を宥めてくれてたリチャくんが口を開いた。

リチャ「３人は、これからも末澤と仕事したい？」

「ｯ当たり前じゃないですか！」

大晴「したいですよ！」

晶哉「…したいです。」

リチャ「そうよな。俺と正門もそう。ただ、末澤が自分の後遺症を知ったときにAぇを続けるって言うとは思わんねん。」

大晴「ですよね…。」

リチャ「せやから、説得するで。この５人で。今日のうちに。」

そう言ったリチャくんは、俺たちを誠也くんの病室の前まで連れてきてくれた。