誰が為 (ページ4)

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誠也side ページ4

誠也side

マネさんの運転する車は、そのままスタジオに直行するらしい。

「メモ見てんけど、あれってホンマなん？」

マネ「ホンマですよ？今日のスタッフさんの確認しますね？」

慣れたようにメモについての話をするマネさんは、雑誌の撮影のときは、ほぼ毎回同じように確認をしとるらしい。

不思議な感覚になりつつ、少し不安もあるけどスタジオに到着。

マネさんと楽屋に入ったら、俺の記憶よりも垢抜けた５人が居った。

大晴「あっ！誠也くんや！」

晶哉「おはようございます！」

「おはよう。」

小島「今日の撮影、俺と誠也くんペアらしいですよ。せーちゃんけんちゃんしましょ！」

正門「こじけんはそのペアめっちゃ推すけど、そんなに需要あるん？笑」

小島「は！？あるやろ！ね？誠也くん。」

「分かった分かった。笑」

リチャ「あ、あと、インタビューも小島とやから。」

佐野と正門はメイクされながらやけど、思っとった10倍普通やったから驚いた。

自然すぎるくらい話の流れで今日のペア、インタビューのペアを教えてくれてさ。

ずっと話しかけてくれるから、話すときの温度感も分かってきた。

少なくとも、記憶が残っとるときと比べたらめっちゃ仲良くなっとるな。

年下組の遠慮もないし。笑

少し話しとったら、撮影の順番が回ってきたみたい。

最初の撮影は正門、佐野ペアらしい。

その次が俺と小島。んで、最後がリチャと大晴。

正門と佐野を送り出して、俺と小島がメイク。

その間にリチャと大晴はインタビューらしい。

小島が俺とメイクさんとの会話に自然に入ってくれるから、変な空気になることはなかった。

……コイツ、ホンマに凄いな。