それでええから (ページ44)

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誠也side ページ44

誠也side

Aの髪を乾かして、俺もパパッと風呂に入った。

風呂から上がったら、ソファで船を漕ぐA。

「A～？ベッド行こ。起きて？」

A「…ん～？うん。」

「いや、うんって言うて寝るなや。笑」

A「…うん。」

これアカンわ。笑

A１回寝たら起きひんからな。

「A？運ぶで？」

A「…うん。」

「ん。手だけ肩に回して？」

大人しく聞いてくれて、肩に手回してもらったからお姫様抱っこでベッドまで連れていく。

そっと寝かせて俺も隣に寝転んだら、無意識か分からへんけど俺の方に寄ってきた。

…可愛すぎやろ。

頭を撫でたら、少し嬉しそうな顔をした気がして愛おしさが増す。

もともとAの虜やったんは自覚あるけど、最近はそれに拍車がかかった気がする。笑

Aが何しとっても可愛いねんな。

Aの頭を撫でながら寝顔を見とったら、いつの間にか寝とったみたい。

Aside

……せーちゃんが私のことお姫様抱っこしたとき、まさか意識あるとか思ってないやろし、これから知ることもないんやろな。

返事したとき、夢と現実の狭間におったからギリ意識はあってん。

恥ずかしくて耳赤くなっとった自覚あるけど、髪で隠したし。

ホンマに寝た後、頭撫でられとったのは知らんかったけど。