それでええから (ページ5)

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You side ページ5

Aside

晶哉に言われて初めて考えてみた。

誰かと付き合うとか考えたことなかったな。

せーちゃんはもちろん大好きやけど、それが恋愛としての好きなんかは分からんくて。

恋愛したことなかったし、今まで完全に『お兄ちゃんみたいなせーちゃん』としてしか接してなかったからかな。

言われてみれば、せーちゃんの言動は高１に対してその扱いなん？って節はある。

でも完全に過保護やからやと思っとってん。

晶哉「ちょっとはせーやくんのこと意識してみた？」

「…ほんの少しだけ。」

晶哉「ん、良かった。ごめんな？急にこんな話して。これからもちょっとで良いからせーやくんのこと男として見てあげてくれん？」

「…せーちゃんは私のこと好きなん？普通の好きやなくて？」

晶哉「今までのAちゃんからせーやくんへの好きとは別の好きやな。」

「……そっか。」

晶哉「うん。…おやすみ。」

電話を切って考える。

直接は言ってないけど、晶哉の言ったことってそういうことやんな？

そう分かったらなんか変な感じがした。

今度会って話すとき、ちょっとせーちゃんの言動、男として意識してみようかなって。

………思ったり思わんかったり。