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誠也side ページ37
誠也side
明日は朝からAぇでグループ仕事やから、Aも明日帰るらしい。
今日は絶対一緒に寝よ。って約束したから、２人で一緒にベッドに入る。
特に何かを話すわけでもないけど、隣を見たらAがおるってだけで安心感がある。
Aが寝落ちしたみたいで手からスマホが落ちた。
充電しとこって思って拾い上げて充電器に挿す。
映ったロック画面は、俺が、あの嫌でも記憶にこびりついとる５歳の誕生日にあげた赤いギターの写真で。
ロック画面にしてくれてんねや。
嬉しくて、なんか恥ずかしくて。そっと画面を暗くして俺も寝ることにした。
寝とるAの手を繋いだら、心なしか握り返してくれた気がして。
「おやすみ、A」
次の日、起きたらAと目があって思わず声が出そうになった。
A「んぁ、せーちゃんおはよ〜。」
「おはよ。今起きたん？」
A「…うん。」
「で、俺の顔見とったん？」
A「そぉ。綺麗やなって。」
「そう？Aも肌綺麗やけどな。」
A「えへへ、ありがとぉ。」
寝起きやからか、いつもより素直なA。
たぶん、朝ごはん食べるときくらいにはもう忘れてんねやろな。笑
真正面からギュッてして「ごはん食べよっか。」って言ったら「やなぁ。」ってポヤポヤしながらベッドから降りる。
ごはん食べて、俺が仕事やから身支度して、出ようとしたら玄関まで見送りに来てハグしてくれた。
案の定、朝のことは覚えてないらしいけど。笑
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作者名：鶴 | 作成日時：2024年1月10日 0時
