晶哉side ページ4
晶哉side
その日の夜、早速Aちゃんに電話を掛けた。
A「もしもし〜？まさや？」
眠たいのかフワフワした話し方のAちゃん。
「もしもし？Aちゃん今電話して大丈夫？」
A「ん、いけるよ。ちょうど晶哉元気かな〜って思っとってん。」
男への危機感ないってこういうことなんやなって改めて感じるな。笑
「最近どう？」
A「ん〜？楽しいで。晶哉は？」
「俺も仕事忙しいけどめっちゃ楽しいで。」
しばらく世間話をして本題に入る。
「Aちゃんさ、好きな人とかおらんの？」
A「え、晶哉恋バナするタイプなん？」
「あんましたことないけど、気になって。」
A「好きな人？……おらんかな。」
「じゃあさ「この人私のこと好きなんやろな」って分かる人とかおらんの？」
A「えー…分からんな。」
思ってたより恋愛初心者のAちゃん。
どうしよ……。
「Aぇの中で付き合うんやったら誰が良い？」
A「えー、考えたことなかったな。……強いて言うならせーちゃんかな。」
お！？
「なんで？」
A「いつもなんやかんやで優しいし、一緒におってオモロイし落ち着くからかな。」
これ、Aちゃんじゃなかったら告白のときの台詞やからな。
「もし今せーやくんに告白されたら付き合うん？」
A「せーちゃんから告白されたら？…………いや、ないやろ。」
「されたら…の話やん！ せーやくんがアイドルってこと一旦なしにしたらどうする？」
A「えー、どうやろ。…誰かと付き合うとか考えたことなかったもんな。」
もう流石にもどかしすぎて。
「あんな？Aちゃん。Aちゃんのこと妹やと思ってたり好きじゃなかったりする男は、毎回毎回あんなに嬉しそうにLINEせんし、これでもかってくらい世話焼くことないで？」
黙っちゃったAちゃん。
…これ、ちょっとは意識したんちゃう！？
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作者名：鶴 | 作成日時：2024年1月10日 0時
