誠也side ページ24
誠也side
しのママ運転の車で、俺とAが後ろの席に。
東雲家の車は窓にスモークが貼ってあるから、安心して２人でも乗れるんよな。
東雲母「後ろの声聞こえんようにしとくな？ 好きなだけ話しとき〜。」
流石の高級車には運転席に後ろの声が聞こえへんくなる機能があって、それをしてくれたみたい。
手を繋いで、どちらからともなく恋人繋ぎに。
「寂しいなぁ。離れたないよな。」
A「今まで言うたことなかったやん。笑」
「今までは言ったら困らせるから口に出したことなかっただけやから。もう彼女なんやしええかなって。」
A「ん、ええよ。いくらでも言うて？笑」
「次、いつ会えるん？」
A「Aぇのオフの日とかある？」
「えっと、来週の土曜が午後からオフかな。日曜は俺と小島だけ午前仕事ある。」
A「ほな、集まれるか聞いとって？」
「Aから言うたらみんな意地でもスケジュール開けるけどな。笑」
A「そっか。ほな、グループに送るわ。笑」
「ん。 Aさ、俺の彼女やねんな。」
A「ん？笑 せやで。」
「実はずっと焦っとってん。A可愛いし、他の男に取られたらどうしよ。って。」
A「うん。」
「やから、めっちゃ嬉しい。」
A「私も、今考えたらずっとせーちゃんのこと好きやったんやなって分かるんよ。」
A「昔は、お兄ちゃんへの好きやったけど最近の好きはちゃんと、彼氏としての好きなんやなって。」
そんな恥ずかしくなる会話をしながら送ってもらって、見送った。
毎日今までみたいに連絡しあいながら過ごして迎えた土曜日。
俺の家には、緊張とニヤニヤが半々の表情のAぇのメンバーがおった。
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作者名：鶴 | 作成日時：2024年1月10日 0時
