それでええから (ページ2)

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誠也side ページ2

誠也side

俺がAのこと、好きやってハッキリ気付いたんは
おてんと魂の期間。

正門とか佐野と楽しそうに電話するAを見て、なんかモヤモヤして。

全国ツアーでAが楽屋に来て他のメンバーと話すようになったし、佐野たちともより仲が良くなったりして。Aにとっては良いことなんやけど嫉妬した。

改めて考えたら好きやったからなんやって分かる。

好きな人ができたら、全力アタックするタイプの俺。

でも、Aにはなんかアタックできひんくて。

年齢差とかじゃない、何かがあった。

ある日、楽屋で会議机を囲んで取り調べを受けた。←

小島「誠也くんは、Aのこと好きなんですよね？」

「え…なんで分かったん？」

リチャ「いや、Aぇ！groupみんな気付いてんで。気付いてないのAだけや。」

「みんな分かっとんの！？」

小島「そう。それで、みんなもどかしくなりすぎてこうなってるんですけど。」

「なんで？」

晶哉「なんで誠也くんはAちゃんにアタックしてないんですか？」

「！？」

リチャ「そうそう。なんでなん？学生のときとかは猛アタックしてたやんな？」

「なんか、理由分からへんけどAにはアタックしにくいねん。」

正門「…それはたぶん、Aちゃんみたいなタイプの人を誠也くんが好きになったことがなかったからちゃいます？」

「え？」

正門「ホンマに、言いにくいんですけど、誠也くんのタイプってギャルっぽい方というか…。」

「まぁせやったな。」

晶哉「憶測ですけど、Aちゃんは完全に清楚やから、今まで付き合ったことないタイプですよね？」

「その通り…です。」

メンバーに追求されるの恥ずすぎんねんけど。