市松「いでよ、カプメンの精霊さん…!」狐「ははは、そんなのいるわけ…」『お、お呼びでしょうかっ!!』狐・狗・狸「ホントにいたアアア!!?」【ぐぐこく!】 (ページ5)

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第４口目：アブナイわんわん!狗神さま!! ページ5

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　『申し遅れました! わたくし、カプメンの精霊こと、Aと申します!!

モットーは全力前進!! 馬車馬の様にこきつかって頂ければ幸いです!!

これから宜しくお願い致しますっ!』

と、お決まりの自己紹介を終え、お辞儀をする、とパチパチと拍手が贈られる。

……何だか、小学校の学習発表会を思い出してしまう私。

狐「…えーと、色々と危ない紹介をありがとう…。」

　『上司が決めた自己紹介文なので…』

こ「精霊さんなのに、本当に夢も希望もないのです。」

狸「……と言うか、世知辛いなぁ…。」

すると、今まで黙っていたスーツ姿の黒髪の男性は、口を開いた。

狗「我が君ー、あの方は誰に御座いますか？」

男性は、私を見て、コテンと首をかしげる。

これが噂に聞く、カワイイ系男子なのだろうか…。

……って、我が君って…？

こ「市松が召喚した精霊さんなのです。これから一緒にすむことになったのです。」

狗「そうでございましたか!!」

爽やかな笑顔を市松さまに見せると、彼はいつのまにか私のそばに来て、

狗「狗神と申します、以後お見知りおきを。」

と、執事っぽいお辞儀をする。

いい人そうだなぁ……

と思ったのもつかの間、

耳元で、

狗「こひな様に召喚されたからって、イイ気になんじゃねーぞ。

…チッ。」

と、吐き捨てるように言い、

私のことをまるで汚物を見るような目で睨んでくる。

　『』ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

怖い人だ…!!

と私が感じたときには、

狗神さまは白髪のお兄さんに、エーテル加工を施されたフライパンで、

精霊さん虐めんな!! と、殴られていました。

……これから私は、一体どんな生活を送るのでしょうか…。

段々不安になってくる私でした。