彼女は記憶喪失　ヘタリア (ページ21)

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忘れることページ21

A「っ」
目を開けたら目の前には空ではなく天井があった
A「あれ・・・たしか中庭に・・・」
(？)「あっ起きたんですね」
A「！アっ…え？菊？」
(菊)「大丈夫ですか？」
A「どうして？私・・・アーサーと中庭に」
(菊)「貴女が倒れるのを偶然見て私が運びました…アーサーさんは先に教室に帰ってもらいました」
A「あ…そうなんだ」
私はさっきまで見ていた…いや、流れていた映像のことを考えた
あの人は私なのかな？じゃぁ男の人は？やっぱりアーサー？最後の声の人は？いったい誰？
A「ねぇ・・・菊」
(菊)「なんですか？」
A「私って前は中庭でご飯食べてたの？」
(菊)「！・・・さぁ確かに昼休みに教室にはいませんでしたよ」
A「やっぱり・・・」
(菊)「・・・Aはアーサーさんを慕っているのですか？」
A「へっ！？何言ってるの！？そんなわけないじゃん」///
(菊)「そうですか！・・・よろしければ明日から屋上で一緒に食べませんか？」
A「・・・けど」
(菊)「アーサーさんを慕っていないのでしょう？なら良いでしょう？」
アーサーに聞きたいことがあるから・・・
(菊)「聞きたいこと？」
A「何で分かったの！？」
(菊)「何ででしょう」
そういえば昔からエスパーみたいに私の思ってること当てれてたっけ・・・
(菊)「何を・・・聞くんですか？」

A「実は・・・」

私は菊にすべて話した。どうせ黙っていてもいつかばれるって思ったから
菊は話をきいたあと
(菊)「忘れるのが最良の方法かと」
映像のことは忘れろ、と言った
A「何で・・・菊は知ってるでしょ！忘れることが一番・・・私にとって恐いことだって・・・」
(菊)「時には忘れることも必要です。それにその映像についても、もしかしたら貴女が中庭でカップルが話しているのを見ただけかもしれませんよ。貴女自身の記憶ではない可能性もあるんですから」
A「！・・・そう・・・かも」
正直あのバカップルが私だとは思いたくない

私は
忘れることに
した。

けど、忘れられないと思う。

あの映像のこと考えるたびに胸がしめつけられて
甘酸っぱい気持ちになって

体が忘れたくないって言ってるみたいになるから