4 一年後 Side凛 ページ4
「Aを連れ去りたいのは山々ですが、それでは先輩やあなた方ご両親を悲しませることになる。
認めて貰うまで、説得します。説得出来るくらいの男になります！」
直球勝負、と言った。ならばこちらも想いをそのまま投げ返そう。
最後の質問も『駆け落ちする』なんて言いかけたが、さっきの話を思い出した。
誰かが悲しんだ上での幸せは嫌だと、そう思った。
彼はにっこりと微笑んでいた。
「うん。素直な良い子だ。反対はしないさ。
うちの箱入りおてんば娘をどうか見守ってやってくれ。
……で、そこの悪い子ふたり！ 怒らないから入ってきなさい」
ドアに向かって『怒らないから』と叫ぶその声は既に怒っているように聞こえた。
そっと開いたドアの向こうには、Aと御子柴さんがいた。
……聞かれていた、のか。全然気付かなかった。
「盗み聞きは良くないぞ」
「親父、なんで分かったんだ？」
「年寄りの感だ……というのは冗談で、さっきのくしゃみはAか？ なにか羽織りなさい」
「あら、私の所為でしたのね……」
「全く。言っただろう、少し話がしたいだけだと……」
「Aとの交際を認めて貰えなかった松岡が、親父を必死で説得するのを期待していたのだがな。残念だった」
「でも、父様が凛さんと仲良くして頂けるなら、そちらのほうがよろしいじゃありませんか」
「はぁ……。清十郎はまだしもAまでなにをしているんだか。
すまないな凛くん。しつけのなってない兄妹で。
そろそろ昼食の準備をしようか。
しばらく家の味から離れているからな、Aになにか作って貰うとするか」
「父様はお昼、なにをご所望かしら？」
「そうだなぁ……」
目の前で広がる穏やかな光景。
俺の悪ふざけを江が真似して、母に怒られる。そんな思い出と重なって見えた。
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Alice(プロフ) - コスミ＠終わらない夏さん» ばりばりｗｗ でも私もそんなイメージです(;^ω^) 愛ゆえに…！！ (2014年9月13日 22時) (
レス) id: be52c26f88 (このIDを非表示/違反報告)
コスミ＠終わらない夏(プロフ) - Aliceさん» 宗介は水泳が絡まないと、よくいる男子高校生、っというイメージなので、きっと下ネタばりばりいける派だろうと思って動いてもらった結果がコレになります。コスミの愛ゆえに歪めてしまいました。 (2014年9月13日 22時) (レス) id: a3fcdb67fd (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - アイス…絶望的ですね…(´・ω・`) 宗介の誘導すごいｗ (2014年9月12日 15時) (レス) id: be52c26f88 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - コスミ＠終わらない夏さん» うああすみませんm(__)m 消しときます(;´Д｀) (2014年9月12日 15時) (レス) id: be52c26f88 (このIDを非表示/違反報告)
コスミ＠終わらない夏(プロフ) - Aliceさん» 喜んで頂けてなによりです！ ですが、曲名はその通りなのですが、検索避けの為に曲名は晒さないでおいて頂けると嬉しいです。調べれば分かる程度に濁した意味がなくなってしまいますので……。 (2014年9月12日 14時) (レス) id: a3fcdb67fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コスミ
| 作成日時：2014年7月17日 0時
