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数時間を移動に費やし、独特の雰囲気に包まれた街へと戻ってきた。
まずは荷物を置きに靖友くんの家へと向かう。
ここが靖友くんの家か、と恥ずかしげもなくキョロキョロする。
帰宅時の一連の動作をした靖友くんの手で、玄関のドアが開く。
「ただいまァ――ぬアッ!? ックソ、久しぶりだから喰らっちまった……」
すると、タタタッ！ と足音を立てて走ってきたアキちゃんが、靖友くんに飛びついた。
スゴッと鈍い音が鳴り、アキちゃんがまるで『ごめん、つい』みたいな感じで、思いっきりぶつかってしまった靖友くんのアゴの付近を心配している。アキちゃんはうっかりさんだけど賢い子のようだ。
「Aチャン。この子がアキチャンだよォ」
「本物だ本物！ 写メじゃない！」
だけどアキちゃんは私には一切見向きもしてくれなかった。やっぱり靖友くんが良いらしい。
靖友くんに抱えられてようやくご対面したものの、わふっ！ と一吠えされて終わってしまった。
ちょっと、いや、結構ショックだ。
「靖友くんを盗った、とか思われてるのかなぁ……」
「今度はアキチャンがAチャンにヤキモチ焼いてたりしてネ」
「私は仲良くなりたいのにー……」
どうやら今は妹さん二人しか家にいないらしい。
二人も部屋にいるのか、静かだ。
荷物を持って靖友くんの部屋に入ろうとしたとき、ドアノブに手を回したまま靖友くんが動かない。
「靖友くん？」
「――Aチャン。ちょっとだけ寸劇するからァ、ガチで悲鳴あげたりしないでネ？」
そう静かに伝えられた言葉の意図を問う前に、普段からは考えられないほど落とされた声量で、靖友くんは私に耳打ちをした。
『ベッドに押し倒すけど、なにもしないからそれっぽいフリしてて』
ん？ と肩をすくめて理由を問おうとすると、口元に人さし指をあてがわれた。
ドアはわざとらしく音を立てて、靖友くんの手で開け放たれる。
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コスミ＠終わらない夏(プロフ) - あいるさん» 我が家の荒北靖友は、いつでもコスミの想像に影響されております。原作の荒北靖友がかっこいいからこそあれに届くようなかっこよさ、書きたいですねぇ。 (2014年12月28日 20時) (
レス) id: a3fcdb67fd (このIDを非表示/違反報告)
コスミ＠終わらない夏(プロフ) - *･*:.怜亜奈?"*さん» ありがとうございます。無事、原稿修羅場も終わり戻って参りました。ご期待に添えるかは分かりませんが、Part7お待たせしました！ (2014年12月28日 20時) (レス) id: a3fcdb67fd (このIDを非表示/違反報告)
あいる - いつも楽しく読んでます！ コスミさんの書く荒北さんがすごくかっこいいです！ 更新頑張ってください。 (2014年12月27日 21時) (レス) id: 9aebef419c (このIDを非表示/違反報告)
*･*:.怜亜奈?"*(プロフ) - part6お疲れ様でした。毎回楽しく購読させていただいている者です！ゆっくりとお休みになられて下さい…。次の更新も楽しみにしています！ (2014年12月22日 19時) (レス) id: 6089e35ed0 (このIDを非表示/違反報告)
コスミ＠終わらない夏(プロフ) - 湖々さん» 狼、水着の三日月に誘惑されるの巻。ここから我が家の荒北靖友がどこまでダメになってしまうかはまだ分からないのですが、期待せずお待ちください笑 (2014年12月19日 17時) (レス) id: a3fcdb67fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コスミ
| 作成日時：2014年12月10日 16時
