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 その後は闘犬が呉南時代に嗜んでいたというダーツに挑戦する。
 ハウスダーツと呼ばれているらしいお店備え付けのそれを手に取り、狙いを定めて――。

「Aチャン、的は床じゃないヨォ?」

「わっ、分かってるよ……!」

 神風さんもダーツをやったことがあるらしく、トスッ、トスッと闘犬と共に綺麗に的に命中させ、どんどん数字を増やしていくのに対し、私は苦戦している。
 靖友くんはしっかりと的に命中させているので、着々と数字を増やしてはいるけれど、跳ね上がりはせず。

「なんで狙ってるトコ飛んでいかねーンだヨ」

「あっちもいいなこっちもいいな、ってブレてんじゃねー?」

「そうじゃアラキタ。ちょっと耳貸せ」

「んあ? ――ぶっ! なにソレ、面白いじゃナァイ! 全部真ん中入れたらベプシおごれよォ」

「ええぞ、おごったるわ」

 なにかを闘犬に耳打ちされた靖友くんは、物凄く楽しそうにダーツを3本手に取った。
 闘犬がにやにやと面白そうに一番良い位置で見守っている。
 それにつられて、神風さんも私も靖友くんをじっと見る。

 1スロー目、真ん中。
 2スロー目、真ん中。
 3スロー目も真ん中。

「初心者がハットトリック!! ヤストモまじかっけー!!」

「おまえもようやるのう! エッエッ!! ベプシ買ってくるけえ、待っとれ!」

 ぬハッ! と独特の笑い方をした靖友くんがダーツを引き抜いて戻ってくる。
 クク、と喉を鳴らして、目を丸く見開いて驚いている私の方に向き直った。
 靖友くんはイスに座って、なにを思ったのか私のぶんのダーツを1本手に取った。

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設定タグ:弱虫ペダル , 荒北靖友 , 洋南   
作品ジャンル:恋愛
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コスミ@終わらない夏(プロフ) - あいるさん» 我が家の荒北靖友は、いつでもコスミの想像に影響されております。原作の荒北靖友がかっこいいからこそあれに届くようなかっこよさ、書きたいですねぇ。 (2014年12月28日 20時) (レス) id: a3fcdb67fd (このIDを非表示/違反報告)
コスミ@終わらない夏(プロフ) - *・*:.怜亜奈?"*さん» ありがとうございます。無事、原稿修羅場も終わり戻って参りました。ご期待に添えるかは分かりませんが、Part7お待たせしました! (2014年12月28日 20時) (レス) id: a3fcdb67fd (このIDを非表示/違反報告)
あいる - いつも楽しく読んでます! コスミさんの書く荒北さんがすごくかっこいいです! 更新頑張ってください。 (2014年12月27日 21時) (レス) id: 9aebef419c (このIDを非表示/違反報告)
*・*:.怜亜奈?"*(プロフ) - part6お疲れ様でした。毎回楽しく購読させていただいている者です!ゆっくりとお休みになられて下さい…。次の更新も楽しみにしています! (2014年12月22日 19時) (レス) id: 6089e35ed0 (このIDを非表示/違反報告)
コスミ@終わらない夏(プロフ) - 湖々さん» 狼、水着の三日月に誘惑されるの巻。ここから我が家の荒北靖友がどこまでダメになってしまうかはまだ分からないのですが、期待せずお待ちください笑 (2014年12月19日 17時) (レス) id: a3fcdb67fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コスミ | 作成日時:2014年12月10日 16時

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