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「挟まっとるから、目に毒なんじゃよ……」
目に毒。
よく分からないけどレース前の選手が『嫌だからやめろ』というのなら従う以外ない。
それでもちらちらと私の首元を見ては目を逸らす闘犬は、最終的に目を瞑った。
「Aチャンもマチミヤもまだきてねーのォ？ ――って、いるじゃナァイ！」
「あ、靖友くん。アップ終了？」
「おう。寝違えたトコもーちょいAチャンにやってもらおうと思って、探してたァ」
もうちょっとで闘犬のが終わるから、と靖友くんには先に水分補給をさせておく。
闘犬は目も開けて、靖友くんとのお喋りを開始した。
「おまえ、テスト範囲広過ぎるとかぶつくさ文句言うといて、やるコトはしっかりやっとるんじゃの……」
「アァ？ そりゃ学びにきてンだし、理系で単位ポイポイ落としてらんねーだろーが」
「そーじゃのうて。ワシは夏場じゃ隠しにくいトコにつけてやるな、ちゅーとるんじゃ」
「なにを――……あ。やっべ、全然気付かなかったァ……。Aチャン、ごめんネ」
なんでそんなに靖友くんが、しゅん、としながら謝るのかも、よく分からない。
『今日は分からないことだらけだなぁ』なんて言えば『自覚ナシか』と二人にちょっとだけ呆れられた。
闘犬のマッサージが終わってネックレスを元に戻して、今度は靖友くんの番だったとまた服の中へ。
闘犬が私のマッサー技術に驚きおののいている様子に、ちょっと得意げに浮かぶ笑みを隠せない。
今度は慣れたようにベッドに転がった靖友くんに取り掛かる。
「時間あるし軽くワンセット……マチミヤァ、後で覚悟しとけヨ」
「ワシはちゃんと言うたけえの、外すかなにか巻くかしろ、っての。躾しとらんおまえが悪いわ」
「ッチ！ ……Aチャァン、悪いけどソレ外してェ？」
「やっぱりダメなの？ なにがダメなの……？」
「……なぁマチミヤ。これオレらがガキなだけだったンじゃねェ？」
「そんなコト……。まぁ、自然と目がいくのは男のサガじゃと思うがの」
伸びてきた手にネックレスを預けても靖友くんが闘犬と全く同じ目の動かし方をして、とても面白かった。
オレも俺も、なんてやってきた先輩方にもと思ったら、靖友くんと闘犬の両方に『受付終了！』と叫ぶように言われて連れ出された。
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コスミ＠終わらない夏(プロフ) - あいるさん» 我が家の荒北靖友は、いつでもコスミの想像に影響されております。原作の荒北靖友がかっこいいからこそあれに届くようなかっこよさ、書きたいですねぇ。 (2014年12月28日 20時) (
レス) id: a3fcdb67fd (このIDを非表示/違反報告)
コスミ＠終わらない夏(プロフ) - *･*:.怜亜奈?"*さん» ありがとうございます。無事、原稿修羅場も終わり戻って参りました。ご期待に添えるかは分かりませんが、Part7お待たせしました！ (2014年12月28日 20時) (レス) id: a3fcdb67fd (このIDを非表示/違反報告)
あいる - いつも楽しく読んでます！ コスミさんの書く荒北さんがすごくかっこいいです！ 更新頑張ってください。 (2014年12月27日 21時) (レス) id: 9aebef419c (このIDを非表示/違反報告)
*･*:.怜亜奈?"*(プロフ) - part6お疲れ様でした。毎回楽しく購読させていただいている者です！ゆっくりとお休みになられて下さい…。次の更新も楽しみにしています！ (2014年12月22日 19時) (レス) id: 6089e35ed0 (このIDを非表示/違反報告)
コスミ＠終わらない夏(プロフ) - 湖々さん» 狼、水着の三日月に誘惑されるの巻。ここから我が家の荒北靖友がどこまでダメになってしまうかはまだ分からないのですが、期待せずお待ちください笑 (2014年12月19日 17時) (レス) id: a3fcdb67fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コスミ
| 作成日時：2014年12月10日 16時
