48 ES編 Side似鳥 ページ48
「なぁモモ。その忍び込んで――のくだり、何歳までの話だ？」
凛先輩が聞いたー！
そうです、そこなんです。僕が知ってる姉弟はそんなことしません。
「え、何歳って。姉ちゃんが実家にいた頃だからぁ、白波のマンションに引っ越す前までに決まってるじゃないですか。やだなぁ、どうしたんですか？」
「お前はそんな歳にもなって姉の部屋に忍び込んで、あろうことか抱き枕がわりにされていたと言うのか」
「え、はい！ 部屋にカギかかってない日は、入っていい日だと思ってたんで」
「……御子柴部長――モモくんのお兄さんは、してない、よね？」
「してないッスよ。兄ちゃんいつもそこそこ遅くまで勉強してからそっと寝るし、一度寝たら余程のことがない限りは、朝までぐっすりですから」
もちろん怒られていたのだろうと思ってモモくんに聞けば、いや？ と逆に不思議そうな顔をされてしまった。
あぁ、どうしよう。凛先輩の目から光が消えている……！
「どーりで警戒心がないわけだ……」
凛先輩の呟きは、モモくんに聞こえていなかった。
多分、いや、絶対去年の大会終わり。鮫柄寮に無断で泊めた日のことだ。
男と一緒のベッドで睡眠を取ることに抵抗がない、と。
「あー、思い出したらなんか、姉ちゃんの谷間に顔埋めて寝れた日々が恋しい！ オレにふにふに美女をくれ！」
「谷間……」
「やっぱりモモくん、それ目当てで忍び込んでたんでしょ。自分のお姉さんになんてことしてるの、もうっ！」
「え、そりゃあ。オレがナンパする女の子の第一基準、姉ちゃんよりデカいかどうかだしぃ？」
『あの腰の細さであんだけ胸ある子、そんないないんですよねー』なんて、少なくとも僕は知り得ない情報だ。
モモくんはどんどん爆弾に火をつけて放り投げてきた。
どうしよう、早く消火しなきゃ！
「……外泊届けに白波のマンションとでも書いて、出してこようかな」
「凛先輩!?」
「あっ、凛先輩も堪能したくなりましたぁ？ ――って、ダメ！ 凛先輩はダメ！ あのサンクチュアリはウサちゃんとオレのッス！」
「モモは俺に与えてはいけない情報を与えた」
「ハッ！ いつのまにか、罠にかけられていた……？」
「今頃お前の私物は、窓の外に――」
「ぎゃー！ それこそダメ！ ピュン助！ ピュン助だけは守らないとぉー!!」
タオルを巻いて慌ててお風呂場から出ていったモモくんを、凛先輩と静かに見送った。
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bianca(プロフ) - コスミ＠終わらない夏さん» やはりそうでしたか！お返事ありがとうございました。 (2014年11月15日 11時) (
レス) id: 59896345eb (このIDを非表示/違反報告)
コスミ＠終わらない夏(プロフ) - biancaさん» そうですね、クロスオーバーさせております。別作品で箱根の狼さんを書き始める前に、相互ネタ仕込みしたかったので。 (2014年11月13日 16時) (レス) id: a3fcdb67fd (このIDを非表示/違反報告)
bianca(プロフ) - 32にでているあらきたさんとは弱虫ペダルの荒北さんでしょうか？？夢のコラボ！ですね＠ 'ェ' ＠ (2014年11月13日 0時) (レス) id: 59896345eb (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - コスミ＠終わらない夏さん» 軽音だったんですか！羨ましいです〜(≧◇≦) このクオリティで没案…だと…！？ すごく凛ちゃんだなぁと思って浸りながら読みました(*ﾉωﾉ) モモくんのクワガタへの愛がすごいですよねｗ 愛しの相手にはぴゅんすけをプレゼント！！ですからねｗｗ (2014年9月22日 16時) (レス) id: be52c26f88 (このIDを非表示/違反報告)
コスミ＠終わらない夏(プロフ) - さくら大好きさん» 妹（姉）がいる設定は公式であるのに、まったく影が見えないのですが多分姉大好きっ子だと思うんですよね……。凛ちゃんが二期からめっきりツッコミ係のギャグ要員化しているので、そこを活かせればなぁなんて思っております。応援ありがとうございます！ (2014年9月22日 10時) (レス) id: a3fcdb67fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コスミ
| 作成日時：2014年9月12日 14時
