46 ES編 Side似鳥 ページ46
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がくがく、と両肩を掴んで前後に揺さ振るのは、勘弁して欲しい。
いつも思うけど、酔いそうだ……。
「似鳥先輩っ似鳥先輩ぃ！」
「話ならっ、聞くから……」
「あっ、すいませんいつものクセで」
それで？ と仕切り直して尋ねてみる。
「もしも、もしもッスよ？ オレがさっき楽しんできたのが凛先輩だったら、オレどうしたらいいんですかぁ!?」
「――いや、それはないと思う」
「だって草むらって、絶対あの辺だし？ 確かに一度こけたし、そんときだ。あんな人気のないところまで凛先輩が走りにいくとか、なくないですかぁ？」
そのカップルが、凛先輩とAさんだったら、ということなんだろう。
凛先輩が子ども達の楽園でそんなはしたないことをするわけがない。
第一に、凛先輩は二人の兄であり僕らの先輩である�犖羯匱得興熟梱瓩箸いα杏�長と、約束をしているのだ。
――Aさんが高校を卒業するまで手を出さない、と。
「許せん。姉ちゃんと凛先輩が、あんなことやそんなことをするだなんて。断ッじて許せんんん」
「モモくん、落ちついて」
わなわな、じたばた。
感情表現に忙しい男だ――なんて笑いながらも、モモくんがおとなしくなるように誘導する。
確かに自分のお姉さんと、自分と親しい先輩が付き合っているっていう事実は変えられない。
でも、そこまで目くじら立てて否定することは、ないんじゃないかなぁ？
「だって付き合ってるってことは、そういうことするってことでしょ!?」
「え。うん、まぁ、そのうち……？」
「そしたらいずれ子ども出来たとか言っちゃって？ 結婚しますとか言い出して？ 凛先輩がオレの義理の兄ちゃんに？ うおー！ 無理！ 絶対無理！ またオレ比べられる相手増える！!」
ほわあああ、なんて叫びながら髪の毛ガシガシかきまわして、床をのたうちまわる。
これはそれだけAさんが大好きなのか、ただ超えるべき兄が増えてしまうのを憂いているのか……。
どうも変なスイッチが入ってしまったらしい。僕ではもう、モモくんを制御することが出来なかった。
隣とか下から苦情がこないだろうかと困っていると、丁寧なノックと共に救世主現る。
「ほら、携帯――っ!? おい、なんだモモ。放せ」
「嫌ッス。凛先輩が姉ちゃんと別れるまで放しません」
「はぁ？」
凛先輩の片足にしがみついたモモくんは、中々離れない。引きはがせない。
混乱している凛先輩に、僕は顛末を伝えた。
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bianca(プロフ) - コスミ＠終わらない夏さん» やはりそうでしたか！お返事ありがとうございました。 (2014年11月15日 11時) (
レス) id: 59896345eb (このIDを非表示/違反報告)
コスミ＠終わらない夏(プロフ) - biancaさん» そうですね、クロスオーバーさせております。別作品で箱根の狼さんを書き始める前に、相互ネタ仕込みしたかったので。 (2014年11月13日 16時) (レス) id: a3fcdb67fd (このIDを非表示/違反報告)
bianca(プロフ) - 32にでているあらきたさんとは弱虫ペダルの荒北さんでしょうか？？夢のコラボ！ですね＠ 'ェ' ＠ (2014年11月13日 0時) (レス) id: 59896345eb (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - コスミ＠終わらない夏さん» 軽音だったんですか！羨ましいです〜(≧◇≦) このクオリティで没案…だと…！？ すごく凛ちゃんだなぁと思って浸りながら読みました(*ﾉωﾉ) モモくんのクワガタへの愛がすごいですよねｗ 愛しの相手にはぴゅんすけをプレゼント！！ですからねｗｗ (2014年9月22日 16時) (レス) id: be52c26f88 (このIDを非表示/違反報告)
コスミ＠終わらない夏(プロフ) - さくら大好きさん» 妹（姉）がいる設定は公式であるのに、まったく影が見えないのですが多分姉大好きっ子だと思うんですよね……。凛ちゃんが二期からめっきりツッコミ係のギャグ要員化しているので、そこを活かせればなぁなんて思っております。応援ありがとうございます！ (2014年9月22日 10時) (レス) id: a3fcdb67fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コスミ
| 作成日時：2014年9月12日 14時
