優しい彼氏との別れ方【三ツ谷隆】

おねがい44 ページ44

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「え！！！？フラんぐッ……」





千冬君にも転校することを話すと、思ったより大声でリピートされそうだったので慌てて口を塞ぐ。





『まだ学校の人に言うつもりないんだよ…言わないでくれ。な？わたしと隆とケーくんと千冬君の秘密だ。な？イイな？分かったらお返事』

「ふぁい」

「しっかし…今回の騒動、オレらにとっちゃイイ迷惑だったぞ」





キィキィとイスを揺らしながらケーくんが言った。





『め、迷惑て…まぁケーくんには黙ってもらってたけどさ』

「そうだよ。普段口の軽いオレが誰にも言わずに黙ってやってたのに」

『いやあ、その節は本当にありがとう』

「それによぉ、どうせ別れねぇだろうなと思ってたしな」

『えっ』

「なぁ？千冬ぅ」





ま、まっさか〜！千冬君はそんなこと思って……





「………まぁ、Aさんが三ツ谷君に言い負かされて結局、とは思いましたね」

『千冬君…』





♪





あ、マナーモードし忘れてた。











【今日デートします、迎えに行くので逃げないでください。逃げたら干物にします】











『……』

「なにニヤけてンだ、気持ち悪ィ」

『乙女にそんなこと言わないでください』

「今更何言ってんだ」

『ッス、ごもっともです』

「どうせ三ツ谷からだろ」

『わぁ、ご明察』

「デートでも誘われたんだろ」

『え、なんで分かるの』





まさかわたしのケータイをハッキングして……！？





「アイツが、しばらくはデートし放題だっつって喜んでた」

『は？』





あの小僧…約束利用しまくってやがる……。

わたしが悪かったからなんも言えねぇ…。





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