……。【参】

消して ページ40

▷A◁





「オレ、危ねぇ橋渡るなって言ってんじゃん」





マイキー君ばちくそ怖いじゃん！！！





『…ご、ご……』

「謝れって言ってんじゃない」





いや、謝らざるを得ないんだよなあ！その顔見ると！！





「マイキー、ヘソ曲げてんじゃねぇよ」

「ちょっとケータイ貸して」

『ほぇ……？？』





素直に手渡すと、ピッピッと操作して「やっぱり交換してる」と、また更に不機嫌になってしまった。

交換って、番号のことか？





「消して」

『！？！？』





ま、まままま待ってくださいマイキー君！！！



咄嗟にガッとマイキー君の手を掴み、やめてくださいと言うように首をブンブン振った。





「なんで？コイツ危ねぇやつだから、消した方がイイよ」





危ないか危なくないかで言うと、確かに危ないとは思います！！

でも、竜胆さん優しかったですよ！！

それに！勝手に消したら消したで、今度は私がこの世から消されてしまうかもしれないです！！！





「な？A。危ないから消そうな？」





ひぃっ！！怖すぎる！！

でも死にたくないですマイキー君！！





「ま、マイキー君！でも、勝手に消したらほら…灰谷竜胆がキレてなんかしてくるんじゃ…！？」





そうだよなタケミチ！！

やっぱりアンタは私をよく分かっている！！

さすがイトコ！！





「そんなの気にすることじゃねぇよ。オレがぶっ飛ばしてやるから」





うわぁ男前…じゃなくて！！！





「ハイハイ、押し問答はその辺にしてそろそろ行こうぜ。オレの行きたいところ、まだ行けてない」





ミツヤ君が私とマイキー君の間に立ち、双方の肩に手を置いた。





「あと、場地が飽きてきてる」

「腹減った」

「さっき食ったばっかじゃねぇか…」

「灰谷竜胆がAになんかしたら、Aがすぐにオレらに助け求めりゃイイじゃねぇか。で、オレらがすぐに駆けつける。はい、解決。早くなんか食おうぜ」





ば、バジ君…！



興味ないからかもしれませんけど、なんかありがとうございます！！





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