……。【参】

アクアリウム ページ27

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「オレジンベエザメみたい！」

「ジンベエザメなんかいねぇよ、日本だぞ」

「えっ」

「クラゲ見てぇな」

「いや、クラゲなんか見てもなんも楽しくねぇよ…そこはサメだろ！大水槽行こうぜ！」

「A！カワウソもいるよ！」

『！！』

「…えっ、ジンベエザメいねぇの？」

「ウン、だから日本にはいねぇっつーの」

「………オレが甚平着てきたイミは？」

「ないわ。つーか、ジンベエザメ見たいから甚平着てきたのかよ。寒いだろ」





今日は週の終わり、日曜日。

明日はまた月曜日で、憂鬱だと思う人も多々いらっしゃるでしょう。

ですが、私にとっては今日がここ最近で一番憂鬱かもしれません。

なぜなら、こんな遠くまでこんな団体で遊びに来たことなんて、まるでないのですから。



そう、我々一行……マイキー君、ドラケン君、バジ君、ミツヤ君、タケミチ、私は、水族館へ遊びに来たのです。

え？またきっかけが知りたいって？



そりゃあもちろんあのマイキー君………ではなく、今回はこのパンフレット広げてワクワクしてるバカミチです。










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あの日も私は東京卍會の集会にお邪魔した。



ああ、まぁいつもどおり木の影からチラチラ見てるだけなんですけどね。

そして、サンズ君がめっちゃ見てきた気もしたが、特に私にとっての難もなく集会はお開きとなった。



そこで、タケミチが嬉しそうに駆け寄って来たので、『何かあったの？』と聞くと…





「あのさ……あ、集会中に思いついちゃったのはみんなには内緒にしてね？」

『ん？ウン』

「次の日曜、水族館行かない？」

『行く！』





なんだよタケミチ、イイこと考えてるじゃないか！ナイス！





「どこ行きたい？」

『近くでイイよ、前に行ったあの……』

「オレも行く」

「『！！？』」

「………オレも行く」





いつからいたのか全く分からないが、マイキー君がデーンと仁王立ちをしていた。





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