……。【参】

乾さんと、お連れ様 ページ12

▷◁





さてさて、今日も一日を乗り越えたわけだ私よ。

家に帰って、特にすることもなくボーッとして夜になったら寝よう！

うん、我ながら呆れるスケジュールだ！！

少し悲しい予定を立てて、曲がり角にさしかかる。





ドンッ





「あ？」

「ン？どうした」





終わった。





「………………あ。オマエ、前に真一郎君の店に来た、」

『！！！』





そんなアナタは……！！

その時に居合わせた乾さん……！！

良かった、、せめて知ってる人で良かっ……いや、良くない！！

たとえ曲がり角でぶつかった人が知り合いだったとしても、タケミチ里香タクヤ他女子友達以外の知り合いだったら困るし、ヤンキーの場合はすこぶる良くない！！

さらに何が良くないって…お連れ様がいるから良くない！！





『……ごっ、ごご、ごごご、』

「…いや、謝らなくてイイ。オレも悪かった」

「イヌピーの知り合いなのか、コイツ」

「ああ。……知り合いと呼べるかも分からねぇけど」





め、目付きが怖いよ！乾さんのお連れ様！！

髪の毛片側刈り上げてるよ！！奇抜で怖いよ！！





「……コイツ、ココ」





ココ！？！？

……いや、分かりません！！



あの有名なココだよみたいに紹介されましたが、分かりませんすみません！！！





「九井だ」





九井さんでしたか！存じ上げずすみませんでした。

ところで、なぜお二人共特攻服をご着用なさっているのでしょうか？





「特服が気になるのか？」

『！！！』

「……これは黒龍の特服だ。黒龍については、知ってるよな？」





ごめんなさい。





『………………』

「…マイキーから聞いたりしてないか？」





聞いてないですね……。





「マイキー？あ、コイツもしかしてマイキーの女？」





半間さーんんんん！！！

最近見かけませんが、アナタ影響力だけは凄いみたいですね！！？

違います違います！！

なんなら、そうですね…子分みたいなもんですかね！！





「黒龍は、真一郎君が創ったチームなんだけど……」

「待てイヌピー。イチから話してたら集会に間に合わなくて、ボスがキレる」





ぼ、ボス！？！？

見なくても分かる！怖いやつやん！！！





「……そうだな。じゃあ、もし知りたかったらまた会った時に聞いてくれ」





申し訳ありませんが、また会う日が来ないことを祈ります。





_

訪問者→←わっるい顔してる

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す