……。【参】

異質集団 ページ38

▷◁





「……オマエさ」

『？？』

「メールしてる分には、オレとも話せんだよな」

『………？？？』





え？メールでなら話せるかってことで合ってる？？

話せるけど…なんで聞かれたんだ？





「…………アドレス」

『うぇ…？』

「アドレス教えろ」





え、え、えぇ〜……………六本木のカリスマ(不良界の)と、

連絡先交換するん……？？

しかもインテリヤクザの方と？？

いや、どっちと交換しようと、

恐ろしいことには変わりないんだけどね…？



でも、竜胆さん助けてくれたし、

ラシ子ちゃん引き当ててくれたし、

しかもラシ子ちゃんくれたし……



いつかそのお礼もしないとだし…………うん。

私はケータイを差し出した。





『…』

「あ、オレがすりゃイイのか？」





お願いします。

私、ぶっちゃけ登録の仕方よく分かってないんで。











「……ハイ、OK。じゃあ気をつけて行けよ、この距離じゃ迷子にはならねぇと思うけどな」





何回も何回も頭を下げて、私はショースタジアムへ向かった。



















「………兄ちゃん探すか、」

「竜胆ぉ〜、なんで仔鹿チャンとデートしてたんだァ？」

「ウワ…いつから見てたんだよ……」

「この渡り廊下みてぇなとこに、オマエが仔鹿チャンの手ェ引きながら出てきた時から」

「早く声かけろよ！」

「しかもなにカッコつけてんだよ(笑)」

「うっせぇな！黙れよ兄ちゃん！！」



















あンれまぁ…座るところない……立ち見でいっかぁ…。

えーっと、タケミチたちはどこに…





あ、いた。

うわぁ、ドラケン君めちゃくちゃ分かりやすいな。



てか、あの5人だけ異質すぎるな。

金髪3人(一人は辮髪タトゥー)にロン毛と銀髪か。

とんでもなく怖いな。





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