……。【参】

バジ君のうしろ ページ29

▷◁





「あ、アレ？バジ君？？？」

「ヒマだし、全員行くならオレも行く。文句あっか」

「も、文句はないッスけど…」





連絡先を交換したとはいえ、バジ君は怖いんだよなぁ………ロン毛だから。





「ほら、A。早く乗りな」





マイキー君が自分の後ろをペチペチ叩く。





「遠出だからオレの後ろのがイイだろ。ね、Aちゃん」





ドラケン君がコテっと首を傾ける。





「オマエら何度も乗ってもらってんだろ。オレ、一回しか乗ってもらったことないよ。なぁAちゃん」





ミツヤ君も言った。





「A、オレのケツ乗ったことないよな」

「「「………」」」





バジ君が他の3人の反応を確認して、「な、早く乗れよ」と言った。





「メット被れ」

『………？？』





めっと、マ〇オに出てくるやつだ。

…じゃなくて、ヘルメットね。

ちっちゃい時に自転車乗った以外で付けてないな。





「……場地が優しさを滲ませてる」

「イライラしてたら、見境なく人殴る場地が」

「車に火ィつける場地が…」

「黙れテメェら！！って、なにモタモタしてんだA…」





いや、ベルトの長さが合わないんすよぉ……。





「貸せホラ」

『ぅ……！？』





パパっと長さを調節して、カチッとバックルを留めてくれた。





『………ぁ、あり…っ、、』

「おーおー、イイよ」

「じゃ、行こうか」

「おーし」





「あ、あのっ！？オレは誰に乗せてもらえば！？？」

「「「あ、タケミっちいたのか」」」





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そんなこんなで、無事に水族館に到着！

マイキー君はジンベエザメがいないことに拗ねだしています。





「……どこ行く？」

「あ、マイキー君！記念撮影が入ってすぐにあるみたいですよ！しますか？」

「…ウン」





マイキー君、テンションひっく……。





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