……。【弐】

必然説 ページ16

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あーーーあ。



なんでタケミチにあんな可愛い彼女がいて、私にゃ彼氏のひとりもいないんじゃ。

って…考えるまでもなくこんなに人見知りなのが悪いよなぁ…。

なんか切なくなってきた。恋したいなぁまったく。



最後に好きな子出来たの、多分小学校の低学年とかだもんな。

高学年では、もう人と関わるのが怖くなっちゃってたし…中学生になってからは、話した人の方が少ない(数えられるくらいしかいない)し。

そりゃあ恋なんて出来たもんじゃないですね！！ハイ！！





しかも、イケメンとかは対峙すると余計に話しづらい。

こないだドラケン君とファミレスいた時とか…ね。

なんならマイキー君も顔イイしなぁ。

他の人は…あんまり分からん。見つめ合いっこしたことないし。



あ、でもミツヤ君は顔整ってたな。

眉毛剃り込み入ってるけど。

あ、ドラケン君も側頭部剃ってたわ。



なんかもうその辺は気にしなくなってんな。

…お？これは進歩なのでは！？












.













時間が経ち、「お邪魔しましたー！」と言う声が聞こえた。

ヒナタちゃんが帰ったのだろう。



くっそー…私も彼氏の家とか行ってみたいわ。

男の子の家なんて行ったことも……………あるわ。

マイキー君の家、行ったわ。ほんで泣いたわ。





ダダダダダ…！！





えっ、なに？なんだなんだ。





バンッ！





『おわっ、タケミチ…』





さっきの音はアンタの走行音か。





「な、なんでノックもせず入ってきちゃうの！？」

『いや、その節は本当にスマン。ちょっと聞いてほしいことあってさ』

「え〜…なに？」





『実は、マイキー君のもう一人のお兄さんに会いましてね』

「…あ、真一郎君に？」

『うん』

「え、なんで？」

『コンビニ行ったらさ、イザナさんとそのお兄さんに合っちゃって』

「えぇ…そんな偶然、あるんだ」

『……ウン、』





もう偶然じゃなくて、必然なんじゃないかコレ。





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