……。【東リべ/逆ハー ??】

平穏をオレが ページ30

▷武道◁





「あの、お願いがあって……」

「うん、なに？」

「…………Aのこと、これからは遊びに誘うのをやめてもらいたくて、、」

「……は？」





「あのっ！そもそもの話、オレがマイキー君の前でAの話題出したからいけなかったのかな…みたいな！」

「それで、その…オレAのこと分かってたつもりなんですけど、Aの異常な人見知りを目の当たりにして、自分の考えは甘かったんだなって…で、Aの話聞いてるとちょっと……いや、だいぶ罪悪感があって………」

「それに、Aもその…これからも東卍のメンバーにいつ話しかけられるか分からない状況で怯えながら過ごすのは、結構辛いみたいなんで、、」





「……あぁ、オレも軽く考えてた。人見知りなんて、結局のところ早く慣れれば解決すると思ってたよ」

「……でも、A泣かせちまって、そんなことねぇんだなって気づいた。そういうコもいるよな、固定観念で生きてちゃいけねぇな…」

「……ゴメンなさい、マイキー君」





「けど、タケミっち」

「…………はい？」

「なんかオレ、オマエの時みたいにAのことパッと見て気に入っちまったんだ。…どんくらいかかっても、仲良くなりてぇって、思っちまった」

「……えっ、で、でも、、」





もうAと約束したんだ。

オレのせいでAに散々辛い思いさせちまったから、オレがもう一回平穏な日々に戻してやるって。





平穏な日々。

それは、必要以上に人と関わらない静かな日常だ。

不良と絡むなんて、以ての外の平和な日常。






「………………って言っても、これ以上オマエにワガママ言えねぇな。オレが会ってみてぇって言ったのも原因の一つだしな。……分かった。それでAは、安心してこれからも生活出来るんだもんな」

「……すいません、マイキー君」





オレ、ほんと何やってんだろ。

中途半端に仲を取り持とうとして、Aもマイキー君も悲しそうな表情にして。





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