カメレオン (ページ2)

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『コビー大佐の部下に新しくなりました。
海軍少佐のロウェナ・Ｄ・Aです。よろしくお願いします』

僕の仕事机の前に綺麗に立つ彼女は、どこか切ない様な気がした。

彼女は先日、センゴク元帥が少佐に任命し、僕の部下になる事が決まった。

そして今日、わざわざ挨拶に来てくれたのだ。僕は仕事をする手を止めて

彼女の目を見た。とても綺麗なピンク色の瞳をしている。

コビー「こちらこそ、よろしくお願いします！」

僕がそういうと、彼女の目の色がまたいっそう濃くなった気がした。

勘違いだろうと悟し、とりあえず彼女に初めての仕事を言い渡す。

コビー「早速ですが、貴方の部下ともなる兵達が今稽古場で訓練をしているんです。
その訓練の見回りに行ってきてください。その際に必要なチェック表をお渡しするので、
確認をよろしくお願いします」

『分かりました、それでは、失礼します』

コビー「…！」

彼女の瞳が、青く変化した気がした。だが、すぐに部屋を出て行ってしまったた

め、真相は分からずに僕はただひたすら瞳の事を考えていた。