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あの後慌てた様子はなくいつも通りに帰っていく青木を見送った






途中で保健室の先生が入ってきたが「使ってていいからちょっと職員室行ってるね」って。






知り合って間もない年頃の男女が密室は…とかいう状況でもないので近くにあった本をとる






タイトルは“ヤンキーわんわん”






ちょうど俺らと同い年の男子が真反対な先輩に恋をする話。

最終的には結ばれるんだったかな。






案外こういう恋愛小説は嫌いじゃないし、むしろ憧れがあった時期だってなくはない






そんなことを考えながら頁を捲り続けた。







さっき閉めたはずのカーテンが空いて






ピンク色の少し大きいカーディガンが着崩れた

たった1人の女の子に視線が動いた。






『檜山くん、?』






檜「ああ、ごめんまだベッド座ってて」


手で促すとちょこん、とベッドに腰をかける。






それと同時にハッとした表情に変わって急に立ち上がりカーテンを閉めた。







『ごめ、ん、ちょっ、と入らないで、』







聞こえるか聞こえないかくらいの少し震えた声だった。






数分ぐらいたった頃だろうか。

『ごめん、もう平気、!』






カーテンが開く気配は無いから自ら開けると

着崩れたカーディガンはピシッと

ただの三つ編みになったものは綺麗なお団子へと戻っていた。













ただ、目だけが赤く染まっていた。

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あねもね .(プロフ) - 凛さん» ありがとうございます꒰՞⸝⸝ᴗ ·̫ ⊂՞꒱マイペースですが最後まで何卒よろしくお願いします( ՞. ̫.՞) (2月5日 22時) (レス) id: 9dcc1396ce (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続き、楽しみにしてます。 (2月4日 13時) (レス) id: 2691b3b464 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あねもね . | 作成日時:2024年2月3日 1時

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