40 ページ40
40
Aside
黒「Aせんぱい、一緒に帰って貰えませんか？」
やっぱり黒田くんは予測不能だ
でも丁度話したいこともあったし
『うん、いいよ。一緒に帰ろっか』
久しぶりに黒田くんと帰路に着いた
『あのさ、黒田くん、私話さないといけないことがあって』
黒「なんでも聞きます！！」
黒田くんの昔の話は良く聞いていたけど
今思えば私は全く自分のことを話していなかった
『私の両親のこと、それと家のこと。
今私は兄の竜生と2人暮らししてるの。
その原因は父親の不倫による家庭崩壊。
それから会社の倒産。
母は薬に依存しちゃう生活になって今は連絡が取れない。
実質両親とは縁を切ってるの、』
やばい、なんで涙出て来るのさ、
本当のことだけどにわかには信じ難いこの事実を話して、
どうにか黒田くんに諦めて欲しかっただけなの
前の彼氏は長く付き合ってて、
でもこのことを打ち明けたらすぐに離れていった。
なのに黒田くんは何も言わないで私の涙を拭いて頭を撫でてくれた。
まるで犬みたいに。
黒「Aせんぱいが何を思って急に話してくれたのかは分かんないけど、俺べつにそれくらいじゃせんぱいのこと諦めないので」
優しくて暖かい眼差し
私は初めて
“ああ、この人に素直になれたらどれだけ幸せなのだろう”
やっと正直になれた
ただ言葉にできる勇気持ち合わせていない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 528人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あねもね ．(プロフ) - スイセキさん» わざわざご指摘頂きありがとうございます🙇🏻♀️忘れていたので助かりました✊🏻💝 (1月2日 9時) (
レス) id: 9dcc1396ce (このIDを非表示/違反報告)
スイセキ - オリ／フラ外し忘れてますよ。違反になってしまうので、気を付けて下さいね！💦💦 (1月2日 7時) (レス) id: bc4a5a660e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あねもね ． | 作成日時：2024年1月1日 9時
