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二十二話 ページ26

桐川side

「そっか!!!そっちか!!!!!論点が違ぇよ!!!!」

柏崎がそう叫んで保健室を飛び出していった。

俺はそれを見ていることしかできなかった。

俺、なんかまずいこと言ったか?

先生が大丈夫かと聞いてきたが、とりあえず大丈夫だと答えた。

アイツが何を思って、何を考えているのかわからない。

気持ちを教えられないほどに、俺らに呆れていたのか。

今までの1年と数ヶ月の一緒に過ごした時間はなんだったんだろうか。

そんなことを考えながら体育館へ戻った。

「あ、海里…、柏崎どうだった?大丈夫そうか?」

体育館に足を踏み入れると、すぐに気づいた道川が聞いてきた。

「あぁ…アイツかなり参ってる。走って保健室飛び出していった。」

「そっか…俺らも、まだまだだな」

道川が乾いた作り笑いを浮かべた。

「…これからでも、信頼取り戻さなきゃな。」

「あぁ。」

そうして新たな決意を固めた。

ホイッスルが鳴る。

「「「おねがいしゃーーす!!」」」

向こうのチームがサーブを打つ。

そしてリベロがきれいにボールを上げた。

俺はボールの下に素早く入り、

「センターッ!!」

道川が助走をしている先へトスを上げた。

そして、飛ぶ。

ダンッ!!と強い音が響いた。

その直後に短くホイッスルが鳴り、こちらのチームに点が入った。

「ナイスキー」

「おう!」

柏崎の的確なアドバイスのおかげで、俺たちここまで上手く速攻が決まるようになったんだ。

「絶対、勝つ。」

「当たり前だ。」

後悔を、断ち切るために。

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設定タグ:裏切り , こじらせ , オリジナル   
作品ジャンル:その他, オリジナル作品
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もちサブ - お願いだ…夢主ちゃんをしあわせにしてくれえええええ)))))) (2022年5月17日 22時) (レス) @page35 id: 56e816f997 (このIDを非表示/違反報告)
三月 - わ〜!!面白かったです! (2022年5月17日 17時) (レス) @page35 id: 2f9ff98037 (このIDを非表示/違反報告)
613honoko(プロフ) - コメントしようか迷ったのですが…なんというか、不自然な終わり方でしたね。急に薄っぺらくなったような、人間らしい奥行きが無くなったような…他の小説は誰が言うでもなく自分が納得できるまで書いてみては? (2022年4月1日 14時) (レス) id: e49b0d2946 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 613honokoさん» コメントありがとうございます!やっぱり悪女側も内面を知ると好きになったりしますよね〜!更新頑張ります! (2022年3月26日 11時) (レス) id: 0c5a82d5af (このIDを非表示/違反報告)
613honoko(プロフ) - 寺春好きだわ、頭いい。幸福を掴むのは相応の孤独と地獄を見てきたものって相場は決まってんのさ、ハハハ。続き楽しみにしてます (2022年3月24日 18時) (レス) id: e49b0d2946 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レタス様 | 作成日時:2022年1月29日 9時

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