らくだい魔女とサンリア星のプリンセス7

おいしくなーれ ページ5

ユウキside

メイドカフェってメニュー名まで恥ずかしすぎるだろ…。

オレダサくないか？


男子諸君。

デートに…メイドカフェは恥ずいからやめたほうがいいぞ。




そんなオレに、またもや試練がおそいかかったのだった。



先に食事が運ばれてきたのは、Aのハンバーグだった。


「ご主人様！愛たくさん猫ちゃんハンバーグです♪」

貴「わーかわいい！ありがとうございます！」


ハンバーグが猫の形をしてて、ハートのハムがデコデコ乗ってる。

ついでにトマトのハートものっていた。

オレは心配になる。

あぁ、オレのシチューよ…無事でいてくれ…


「ご主人様！このカチューシャをかぶって、わたくしと一緒に魔法の呪文を唱えてくださいますか？」

貴「は、はぁ」


Aは(無理やり)猫耳のついたカチューシャを被らされる。

……かーわい


「人差し指を立てて、くるくる回しながら、おいしくなーれ♡ですよ！」

貴「え、え…」

「じゃあいきます！せーの」



「おいしくなーれ♡♡」
貴「お、いしくなー…れ…♡」


ぎこちなくいうAに、オレはぶはっと吹き出す。

店員は「ありがとうございます！ごゆっくり！」と言ってしまった。


貴「笑わないでよー！」

ユ「お、おもろすぎ…っるっ…だろっ…あっはは！！！！」

貴「ひどいっ」


涙目で顔を赤くするA。

猫耳はまだつけたままだ。

オレはニヤリと笑い



ユ「にやってんねーそれ笑」

貴「もう！やめてよ！//」


Aはバッとカチューシャをとった。本当に似合ってたんだけど。

そんなことを思ってると


「ご主人様！ラブチューニューシチューでございます！」


でてきたのはオレのシチューだった。

真ん中にどどーんとピンクのハムの♡があるが、それ以外はなにもない。

よし、こいつを先に食べればただのシチューだ。よし。


オレは心の中でガッツポーズを決めるが、それは間違いだった。



*

ユウキの試練→←メイドカフェ

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