リトアニアの怒り ページ4
リトは私の腕を掴んで引きずるように連れていく。
リトらしくない乱暴な行動だったが、私は何もいうことができなかった。
やがて、体育館の裏につくとリトはようやく手を離してくれた。赤く跡が残ってしまった。
あ『あ、あのリト…』
ﾘﾄ｢あの人が言っていたことは本当？｣
あ『……分からない。酔っ払ってて。したって言われたらそうかも……』
そう言うとリトは黙りこんでしまった。
沈黙がとても痛かった。
ﾘﾄ｢いったい何を考えてるのさ｣
あ『え？』
ﾘﾄ｢よく知らない場所で酔っ払うなんて不用心にもほどがあるでしょ！しかも、素性の分からない男と一緒に二人きりでいるなんて｣
あ『だ、だって仕方なかったんだもん。酔いたくて酔ったんじゃないし……』
ﾘﾄ｢少しは警戒心を持ってって言っているんだ。Aは女の子なんだよ。その自覚をもたないと、なにかあってからじゃ遅いんだよ｣
リトは今までで見たことがないくらいに怒っていた。
あ『な、なんでそんなに言われなきゃなんないの！！別にリトは私の恋人って訳じゃないじゃん！！』
言ってしまってハッとした。
ーーー別におまえら恋人ってわけじゃねぇんだろ？ーーー
イギリスに言われた言葉を思い出す。
リトはというと目を大きく見開いて手をふっとあげた。
一瞬打たれるかと思い、肩を震わせた。
が、リトは私の腕に優しく触れた。
ﾘﾄ｢……強く握っちゃってごめんね？｣
腕の跡を優しく撫でて、リトは言った。さっきはでの荒々しさはとっくに無くなっていた。
ﾘﾄ｢……別に恋人とか、そんなの関係ないよ。でも、今までずっとAの世話をしていたから、親代わりとしてやっぱり心配なんだ。Aを守るって決めているから
それは、恋人じゃないとしちゃいけないことじゃないだろ？｣
……恋人じゃない。
自分で言ったはずなのに、なぜか心に深く突き刺さった。
なにも言えずにいると……。
ｱﾙ｢やあ、こんなところにいたんだ。探したよ。……おや、貴方は｣
アルシエがやってきて、リトアニアを興味深そうに眺めた。
ｱﾙ｢もしかしてあなたがリトアニアか？｣
ﾘﾄ｢はい、そうですけど｣
ｱﾙ｢ああ、一度お会いしたかった。A殿の保護者という話をA殿から聞いている｣
ﾘﾄ｢………。ええ、私はAの親代わりです｣
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紫月(プロフ) - 羽菜さん:はい！ずっと応援してます！頑張って下さい♪ (2011年9月8日 23時) (携帯から) (
レス) id: 41b8483d4c (このIDを非表示/違反報告)
紫月(プロフ) - 初めまして！前から読ませて頂いてました！とっても面白いです♪これからも更新頑張って下さい♪ (2011年9月7日 22時) (携帯から) (レス) id: 41b8483d4c (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - ノイチゴs)そうですね＾＾お赤飯を炊かなくては・・・ 羽菜！ポーのポジションイイじゃん！！それ！！ (2011年9月5日 17時) (レス) id: d1012a4a76 (このIDを非表示/違反報告)
miho - ありがとうございます。ポーランドには、これからもガンバッテ欲しいです。 (2011年9月3日 11時) (レス) id: c316dd17fa (このIDを非表示/違反報告)
羽菜 - mihoさん、友達是非とも！！ポーはやはり書きやすいですね♪（口調は難しいですが…）この物語の中では彼は、主人公とリト両方の、家族&親友&兄弟みたいなものなので、キーパーソンの役割を担ってくれれば……と、思ってます！ (2011年9月2日 23時) (携帯から) (レス) id: b1c4b1db52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽菜 | 作成日時：2011年8月7日 1時
