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一寸だけrかも…?
side continuously
ガチャリと伊沢さんがご飯を持って入ってくる。
「山本、はいっ、ご飯。食べて?」
見ると普通のご飯と味噌汁とおかずとお茶。
"…あまり食欲ないんですけど…。"
「えー。頑張って作ったんだから食べてよ。」
え、伊沢さんが?あんなギリ(ギリ)チョコ作ってた伊沢さんが?めっちゃ成長してる。
「…じゃ、俺本読んで待ってるから。」
そう言って伊沢さんはベッドに腰掛けて本を読み始めた。
僕も食べれる分だけ食べよう。
静かにいただきますをしてご飯を一口。
…美味しい。
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おかずも味噌汁も美味しかった。
僕は気づけば3分の2を食べていた。
食欲なかったのに…。
「…どう?食べた?」
"…あともう少しです。"
あとご飯とおかずが少し、お茶が半分くらい残っている。
「そっか。……あーんしたら食べてくれる?」
伊沢さんは分かりやすく首をコテンとする。
…僕は引っかからないぞ。
"いえ、自分で頑張って食べます。"
「そっかそっか、あーんしてほしいんだね!」
伊沢さんは僕の話を聞かずに僕に近づく。
"ちょっ…あ、"
お箸を取られてしまった。
伊沢さんはご飯をとって僕に差し出す。
「はい、あーん。」
"え、えぇ…っ。"
5秒ほど僕は硬直する。伊沢さんからあ、あーんなんて…。
「…食べて?ねえ、山本食べてよ。」
伊沢さんは笑っているが段々と目の中の光が失せていく。
「食べろって…。なあ…。食べろって!」
"た、食べますっっ!!"
自棄糞になって食べた。
「よくできました。食べれんじゃん。」
伊沢さんが怖くて無理やり食べました
なんて言えるはずもなくとりあえず苦笑い。
「あ、お茶残ってんじゃん…。」
"すみません喉乾いてなかったんで…。"
「そっかそっか…。ふーん。」
伊沢さんは自分の口にお茶を含んだ。
すると僕にキスをする。
"ふぅっ…!んんっ…。"
そのまま後ろに倒される。
すると伊沢さんは僕の口にお茶を入れようとする。…所謂口移し。
「っ…ごめん。山本が飲まないから。」
伊沢さんは体制を戻し、そっと呟く。
口の横から溢れていたお茶をそっと腕で拭う。
「…じゃ、俺皿洗うからまた後で。」
そう言って伊沢さんは部屋から出ていった。
僕はそんな伊沢さんを目で追うことしかできなかった。
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mer(プロフ) - あんころさん» あんころさんはじめまして!リクエスト承りましたぜひぜひ書かせていただきますね。今、この作品じゃなくて最新作(?)の方で投稿してるのでここでは更新できないと思います、そっちをまた見に行ってくれると嬉しいです! (2020年4月2日 8時) (レス) id: a041807c19 (このIDを非表示/違反報告)
あんころ - はじめまして!リクエストなのですが、fkr×kwmrっていけますか…??もしできたらRで読みたいのですが…無理でなければぜひよろしくお願いします! (2020年4月2日 3時) (レス) id: 4b7a069960 (このIDを非表示/違反報告)
記憶喪失(プロフ) - merさん» ええっ、見ていただいたんですか!?恐縮です……、ありがとうございます(*´ω`*) (2020年2月29日 23時) (レス) id: 3f20c1886a (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - merさん» (ヾノ'ω')イエイエ、楽しみにしてます! (2020年2月29日 22時) (レス) id: a37b41dbad (このIDを非表示/違反報告)
mer(プロフ) - ユリアさん» はじめまして!リクエストありがとうございます。是非是非書かせてください!!移行してからになるので少し時間がかかると思いますが少しお待ちください!ほんとにごめんなさい!! (2020年2月29日 22時) (レス) id: a041807c19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mer | 作成日時:2020年2月13日 23時