Dreams can take you anywhere＿.

可愛い弱点 sngw×hys ページ16

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詰め詰めごめんなさい！

hysside


今日は朝から雷を伴う雨が降っていた。

僕は朝から恐怖に陥っていた。

僕は雷が怖いからだ。

小さい頃から雷だけは駄目で。
音が大きいのとあの光…思い出しただけで…っ。

砂川さんは10分くらい前までいたけれどトイレに行ってくる、と言って部屋から出ていってしまった。

砂川さんがいたら雷の怖さも少しは減るのだけれど。

すると、音が鳴ってすぐに光が瞬いた。

"…っっ、"

どうやら近くに落ちたようだ。

砂川さんは何してるの。遅い…。
このままだったら僕1人で雷に耐えられない。

"す、ながわさん…。"

無意識のうちに呟いていた。
言い終えた後ハッとして口を抑える。

一人暮らししてたときはもっと平気だったはずなのに。砂川さんと会ってきっと弱くなったのかもしれない。

"…！っっ！！"

さっきより強い雷がなった。

"砂川さ、ん…。戻って来て…。"

足は竦んで動けず涙も出てきた。

"どこ…。どこにいるの…？"

すると足音が聞こえてきた。
どうやら砂川さんが戻ってきた。

「ごめんなさい、林さん。風呂洗わなきゃなって思って洗ってたんですごめんなさ」

砂川さんは泣いている僕を見て瞬間驚きをしながらも近づいてきた。

「林さん？大丈夫？？」

"大、丈夫です。ちょっと雷が怖いだけで…。"

「…。」

何故か砂川さんは黙ってしまった。どうして？

"えと…砂川さん…？"

「…っあ、ごめんなさい。何も言わないで。林さんが雷怖い、なんて言うから…。不覚にも可愛いなって思ってしまって…。」

可愛い…？雷が怖いことが…？

"…？可愛い…？"

「あ…ごめんなさい。林さんと出会ってから好きなものしか知れなかったんで。弱点があったことを嬉しく思いつつ雷が怖いなんて可愛い人だなって。」

砂川さんはクスクスと笑う。
砂川さんはそんなこと思ってたのか…。

"可愛い…ですか。じゃあ、可愛い僕からのお願いです。"

可愛いなんて砂川さんが繰り返して言うもんだから僕はノる。

「はい、なんですか俺の可愛い林さん？」

俺の…？！そうだけど…。
急に言われると恥ずかしくなる。

"雨が止むまで僕の側にいてくれませんか？"

「可愛い林さんは可愛いお願いをしますね。」

「いいですよ。ずっと側にいます。」

砂川さんは本当に雨が止むまで側にいてくれた。雷は何度か鳴ったけど砂川さんのおかげで怖くなかった。

今度砂川さんの弱点を見つけたら僕は何をしよう

僕はワクワクしながら考えるのだった。

1番暖かいのは… fkr×kwkm→←_

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