今日も月が綺麗だね。［QK短編］ (ページ7)

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表向きには

「クイズさえあればいい」なんて言ってる俺だけど。

現実は
「クイズとAさえ」

なんだよなぁって君に話したら

「伊沢くんって本当にクイズ好きだよね」って笑われた。

「別にいいじゃん。クイズ、楽しいし。」

「それはそうだよね。クイズで会社作るほどだから。」

「そうだよ？」

「それに、クイズ、Aも好きじゃんか。」

「うん。クイズやってる時の伊沢くんカッコいいもん。」

「！！！///」

突然の爆弾に俺は何も考えられなくなる。

天然なのかわからないけどAはたまにこういうことを無意識にいうことがある。

「伊沢くんって普段でもすっごくカッコイイのに、クイズやるとそのカッコ良さが倍増するんだもん。」

「あ、ありがと・・・・・・///」

「ふふ、伊沢くん照れてる。私の彼氏って可愛くもあるんだね。」

なんか今日、いつもに増して色々言われるな・・・・・・

嬉しいから良いんだけどね。

そしていつか伝えたかったことがひとつだけ。

俺はAの耳元で囁いた。

「一番“好き”なのはもしかしたらクイズかもしれないけど・・・・・・」

「一番“愛してる”のはAだよ」

俺の言葉を聞いたAは顔を真っ赤にして

「馬鹿・・・・・・///」

と呟いた。

ああ、やっぱり君は可愛くて、少しずるくて、俺の最高の彼女だ。

改めて実感した１日なった。