僕の気持ちと彼女の気持ち ページ3
(彼の気持ちと私の気持ちの視点がymmtさんバージョンです)
大学の同級生のAに片思いをしてる僕。
それが福良さんにバレて
「2人で行って来な。」と渡された脱出ゲームのチケット。
僕の顔は真っ赤だったと思う。
その夜、僕は震える手で電話をした。
「っ、じゃあ楽しみにしてる！」
結果は、是非行きたい！とのこと。
(よっしゃーーー！！)と、心の中で叫んでおく。
(でも、僕のことはただの友達って思ってるんだろうな)
舞い上がってはいるけどそのことを考えると、少し切なくなる。
それでも、僕は“デート“を思い切り楽しもうと心に決めた。
当日。僕は「楽しみすぎて」という遠足前の小学生みたいな理由で寝れなく、寝坊してしまった。
慌てて集合場所に行く。
「私が早く着きすぎただけですので！」
聞こえる、Aの声。嫌がっている・・・・・・？
よく見ると、知らない男に腕を掴まれていた。
「っ、その子、俺と遊びに行くんですけど、なんか用ですか？」
いつもは使わない、慣れない一人称。だって、こっちの方が強そうだから。
その後も男と少し会話をする。
「悪い事してないならいいですよね。」
僕が警察に連絡する素振りを見せると逃げていく男。
「A、大丈夫？」
「うん」
「助けてくれてありがとう。」
そう言って、笑うA。
ああ、もう無理だ。もう僕、この関係を続けるのは、無理だ。
ごめんね、A。君は僕のこと、“友達”って思ってるでしょ？
僕は違うよ。Aは、“好きな人”だから。
「当たり前でしょ？」
「だって僕、Aのこと、ずっと前から好きだから。」
彼女が僕の気持ちに気づくまで後1秒＿＿_
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作者名：しゃーく。 | 作成日時：2022年6月18日 16時
