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ガラステーブルの上に置かれたポートフォリオに伊沢さんと、福良さんと須貝さん。あと、山本くんもじっと作品を見ている。
建築のポートフォリオだし、優秀作品として学内講評に出てる訳でもない。ちょっと恥ずかしい。みんな沈黙してるし。
「これさ、全部一人でやってるんだよね？」
須貝さんに聞かれて、はい、と一言だけ返す。
「え、めっちゃすごいじゃん。正直、建築的にかっこいいかはわからんのだけれど、あなた、絵が上手い。あと、文章がすっと入る。私は深川さんが入ってくれたらきっとここが良くなると思うな。どう？伊沢さん福良さん。」
「普通にいいなって思ったよ。少しずつでいいからクイズノックでやってみない？」
「僕も深川さんが入ってくれたら面白くなるなって思った。一緒に頑張ろう」
須貝さんにいいねって言われて凄く嬉しかった。それだけだけど、頑張ろうって思う。
『よろしくお願いします！』
晴れて、私のクイズノック入りが決まった。
「じゃあ、山本くんはライターの説明を俺がするからこっちきて。」
「はーい」
山本くんは伊沢さんに連れられて別室へ。福良さんもふらふらとどこかへ行ってしまった。
「ねえ、深川さん。一つだけ約束してほしいことがあるんだけど。」
須貝さんに急に言われて少し緊張が走る。
「あなたすごいから、もっと自信持ってね。そしたらもっと良くなると思う」
『…はい！がんばります』
会ったばっかりの須貝さんにバレちゃうくらい、今の私は自信がないみたい。クイズノックに入って、今の自分を変えられるようにしなきゃな。
クイズノックの説明や役割を話してもらって、今日はひとまず解散となった。山本くんと帰り道を歩く。
「Aさんってやっぱりすごいですね。さっきの作品集見てびっくりしました。」
山本くんに褒めてもらえるとちょっぴりくすぐったい。
『ありがとう。でもね、学内講評とか載らないし、全然なんだよ、本当は。』
さっき須貝さんに言われたばっかりなのにもう自信なさげな話し方しちゃった。
「そんなことないですよ、伊沢さん達もめちゃくちゃびっくりしてたじゃないですか。やっぱりAさんのこと誘って良かったです。」
『山本くんにそう言ってもらえるとこれから頑張れそう』
「良かったです！一緒にクイズノック 、がんばりましょー！」
自分に自信をもつこと、山本くんに迷惑かけないこと、いろいろあるけど、とりあえず少しでもやってみよう。
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みん(プロフ) - ルキさん» ルキさん、ご指摘ありがとうございます。これから直していきますね (2020年3月4日 6時) (
レス) id: e8ac05a792 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ(プロフ) - sgiさんはizwさんとkwkmさんのこと呼び捨てですよ (2020年3月4日 1時) (レス) id: 869b10849e (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - ハレさん» ハレさん、ありがとうございます！sgiさんの「あなた」呼び結構好きでこだわったので嬉しいです！まだまだですが、よろしくお願いします〜 (2019年4月16日 23時) (レス) id: 19eb59aa65 (このIDを非表示/違反報告)
ハレ(プロフ) - 初コメント失礼します！みんさまの書かれるsgiさんが、本当にsgiさんが喋っているように生き生きしていて、とっても好きです。これからの展開も楽しみにしています！素敵なお話を書いてくださり、ありがとうございます！！ (2019年4月16日 22時) (レス) id: b3d77e6fae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みん | 作成日時：2019年4月14日 22時
