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クイズノック のオフィスに着いてしまった。
どうしよう。緊張して来た。伊沢さんや川上さんは大会で少しお会いしたことはある。会釈程度だけど。
いい人たちだからそんなことはないと思うけれど、めっちゃ嫌な顔されたらどうしよう。わーもう逃げたい。
と思ってたら山本くんが普通にチャイムを押してた。え、早くないか。心の準備。
「はーい。どうぞー」
中から男の人の声がする。
「『おじゃましまーす』」
二人でのそのそとオフィスに入ると、伊沢さんと、福良さんと、あともう一人男の人がいた。
「あ、お久しぶりです。山本くんと深川さん」
伊沢さんに名前を言われ、びっくりした。いや、山本くんが連絡してくれたからなんだけど、顔も覚えていたような感じで話しかけられて驚き。こういうところがすごいんだよな。
気づいたら山本くんの挨拶が終わっていた。
『あ、早稲田大学４年の深川Aです。宜しくお願いします』
だめだ、めっちゃつまらない挨拶になってしまった。
「山本くんからお話は聞いたよ、建築なんでしょ？デザインとか得意だって聞いたよ」
『はい。うちのクイズ研究会のビラとかもデザインしたりしてます』
「そんなに堅くならなくていいよ。ライター、っていうよりエンジニアというかデザイナー志望なのかな？」
と、伊沢さんは優しく聞いてくれる。
『…はい、でも、クイズ強くないですし、この一年少し大学が忙しくて積極的な参加は難しいかもしれなくて…』
ああ、わたしのダメなところ。逃げるための材料ばっかり言っちゃった。
「そっか、うーーーん、うちとしては来てくれたらありがたいけど、自分が辛くならないようにしないとね。福良さんはどう思う？」
「そうだねえ、デザイナー枠はあるようでないからね、みんなで話し合って決めてるし。ゆっくり決めてもらって構わないよ。」
伊沢さんも福良さんも優しくお話してくれている、でも、歓迎、というよりは、こちらに全てを委ねているみたい。どうしよう。
「ね、あなたの作品とかない？」
もう一人の体の大きい男の人に聞かれた。
『あ、はい、一応』
慌ててポートフォリオを取り出す。研究室配属の時に作った冊子。配属の時は結局あまり関係なかったけど、作っておいてよかった。
「お、凄そうなのあるじゃないですか。どれどれ見せて。あ、名前まだ言ってなかったね。ナイスガイの須貝です！」
あ、この人動画で見たかも。
『初めまして、深川Aです。これ、ポートフォリオです。』
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みん(プロフ) - ルキさん» ルキさん、ご指摘ありがとうございます。これから直していきますね (2020年3月4日 6時) (
レス) id: e8ac05a792 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ(プロフ) - sgiさんはizwさんとkwkmさんのこと呼び捨てですよ (2020年3月4日 1時) (レス) id: 869b10849e (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - ハレさん» ハレさん、ありがとうございます！sgiさんの「あなた」呼び結構好きでこだわったので嬉しいです！まだまだですが、よろしくお願いします〜 (2019年4月16日 23時) (レス) id: 19eb59aa65 (このIDを非表示/違反報告)
ハレ(プロフ) - 初コメント失礼します！みんさまの書かれるsgiさんが、本当にsgiさんが喋っているように生き生きしていて、とっても好きです。これからの展開も楽しみにしています！素敵なお話を書いてくださり、ありがとうございます！！ (2019年4月16日 22時) (レス) id: b3d77e6fae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みん | 作成日時：2019年4月14日 22時
