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(yamamoto side)
「「おつかれ〜」」
各自、帰路に着く。Aさんと二人で駅までの道を歩く。
最近、二人きりの時間は無かったので嬉しいが、さっきのことがひっかかる。
「さっきはすみませんでした。急に言っちゃって」
『ああ、大したことないよ。隠してる訳じゃなかったし。もう平気だし』
Aさんは気丈に振る舞うけど、絶対悲しんでる。もう3年くらい付き合ってたはずだ。
「でも、お二人お似合いのカップルだな、って思ってたからびっくりしました。どうして別れちゃったんですか？」
突っ込んじゃいけないとわかっていながら、自然と口にしてしまった。
『ほんとー？ありがとう。でも今さらだよねー』
笑いながら話してるけど、Aさんの声は悲しそうだった。
『お互い建築だったからね、大変なこととか共有出来てるって思ってたの。でもね、研究室選ぶ時に私は歴史やりたかったから建築史研究室にしたんだけど、向こうはデザイン良くできるから意匠行って、その時に「歴史いくやつはデザイン出来なかった残り物」みたいなこと言われちゃって』
『本心かどうかわからないけど、自分がこれから頑張ろうとしてること潰された気がして。この悲しい気持ちを伝えたら今度は自分の出来ないこと棚に上げて人のせいにするなって。正論なんだけど、この人とはもう一緒にいたくないなって』
ゆっくりとだけど、Aさんはありのままに話してくれた。
え、というかあいつ、Aさんにそんなひどいこと言ったの？
「それ、別れて良かったと思います。Aさんは悪くないです。建築のことわかんないですけど、デザインだけ出来てもだめじゃないっすか。ちゃんと勉強してるAさんはすごいです。僕だったらAさんのこと悲しませないです。」
今の気持ちを全部言ってしまった。あ、最後なんかヤバイこと言ったかも。
『山本くん、ありがとう。そういってもらえて本当に嬉しい。』
Aさんがいつも通りの笑顔になった。
最後のは聞き流してくれたんだろうか。
「またなんかあったらいつでも言ってくださいね。僕、味方なんで」
『頼りにしてます！』
ちょっと酔ってるのか、敬礼をしたAさんはじゃあね、と言って、反対のホームに下りていった。
自分の言ったことを思い出して一人ホームで恥ずかしくなった。
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みん(プロフ) - ルキさん» ルキさん、ご指摘ありがとうございます。これから直していきますね (2020年3月4日 6時) (
レス) id: e8ac05a792 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ(プロフ) - sgiさんはizwさんとkwkmさんのこと呼び捨てですよ (2020年3月4日 1時) (レス) id: 869b10849e (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - ハレさん» ハレさん、ありがとうございます！sgiさんの「あなた」呼び結構好きでこだわったので嬉しいです！まだまだですが、よろしくお願いします〜 (2019年4月16日 23時) (レス) id: 19eb59aa65 (このIDを非表示/違反報告)
ハレ(プロフ) - 初コメント失礼します！みんさまの書かれるsgiさんが、本当にsgiさんが喋っているように生き生きしていて、とっても好きです。これからの展開も楽しみにしています！素敵なお話を書いてくださり、ありがとうございます！！ (2019年4月16日 22時) (レス) id: b3d77e6fae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みん | 作成日時：2019年4月14日 22時
