副編集長のイタズラ大作戦！【きゅけ】

続き ページ8

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『こ〜ちゃ〜〜ん』

「何ですかー？Aさん」

こうちゃんが片づけをしている間に、こっそりと冷蔵庫からあるものを持ってきておいた。


『はい、これー』

「はいこれって……え？」

『どうしたのー？はちみつレモンだよー？』

「Aさんが作ったんですか」

『別にー、こうちゃんのために作ったわけじゃないしー。たまたまこの前、疲れに効くって書いてあったから作っただけだもん』

「あ、本物だ」

『本物ってなんだよー！私はいつだって本物だぞー！
ほら、さっさと飲むのだ！！』

「はいはい、飲みますよ、飲めばいいんでしょ」

後輩に呆れられるかのように言われたが、今はそんなの気にしていられない。


「うわっ、これ、めっちゃうまいっすよ！！」

こうちゃんからのお褒めの言葉頂きました！
はあ〜！よかったぁー！！

喉を鳴らして、勢いよく飲んでいくこうちゃんをみて、幸せな気分に浸る。


「Aさんっ、今日は何から何まで本当にありがとうございました！！」

律儀なこうちゃんを見ていると本当に弟がいるように錯覚し始めてしまう自分がいる。
そんな時、視聴者の皆はどうするだろうか。―――私はこうする。


『こ〜ちゃ〜ん！』

「え、？」

『よく頑張りましたっ！！』

もふもふの動物を触るように、こうちゃんに抱き着き、頭を撫でまわす。


「ちょ、Aさんっ！
もう、俺……子供じゃないんですよ！？」

『こうちゃんは私にとっては子供なの〜〜！！』

「ええ……」

子供、というのは大幅に違うが、致し方ない。彼は私の想いにはきっと気が付いていないから。
……だったら、もう少しだけ、彼を子供のように可愛がれる立場にいたい。


しばらく抵抗していたこうちゃんが、諦めてくれたのでちょっとだけ最後のイタズラをしかけてみようと思う。


おでこ同士をくっつけて、一言。







『＿＿＿こうちゃん、お勉強、お疲れ様っ！』









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ーーー

読んでくださってありがとうございます。

これにて、”お仕事、お疲れ様”企画は一度閉幕します。
”お仕事、お疲れ様”企画で書いて欲しい人がいましたら、２個だけ、コメント欄にて募集します。

例)『”お仕事、お疲れ様”企画、川上さんで○○なイタズラを』とこの３つをふまえてお書きください。

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それではまた次の話で！さよなら

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