続き ページ32
のっそりのっそりとベッドに近づき、腰かける。
腰かけた反動で軋んだベッドに、しーっと声かけて、寝顔を覗き込む。
瞑った瞼と長いまつげ。すっと通った鼻筋。薄く小さな唇。
そして、いつもはわしゃわしゃとした髪も、今はしっとりと落ち着きを払っている。
これぞ、美形。ああ、カメラのモード……ズームにしておけばよかった。
後悔したのもつかの間、今後のイタズラのことも考えて、すぐにカメラを調節した。
長い間、可愛らしい寝顔を堪能する。
ちょくちょく時間を確認しながらも、じっくりと眺めつくす。
顔を近づけ、互いに息がかかるほど近づいていたせいだろうか、彼の意識が浮上し始めてきているようだ。
「ン〜〜〜〜……」
反射で仰け反り、思わずベッドから落ちそうになるものの、なんとか踏ん張って、彼の顔を覗き見る。起きたか、と焦ったものの、まだ彼は夢の中で安堵のため息を溢した。
今日は講義がないと言っていたから、早く起こす理由はないと寝顔を堪能しすぎてしまっていた。これではいつ彼が起きて、イタズラが失敗に終わってしまうかわからない。
スリルもあって楽しいには楽しいが、撮れ高ゼロである。
そうなる前に、イタズラをしかけなければならない。イタズラも捨てがたいし、寝顔堪能も捨てがたいが、やはりイタズラ命の私はこちらを選ぶ。
名残惜しくは感じるものの、すべては私の欲のため、彼の顔を見て決断が鈍らないようにと、ぶんぶんと首を横に振り続けた。
少々、首が痛くなったところで、存分に邪念を振り払っただろうと暗示をかけ、彼に声を掛ける。
『山本くん、朝だよ〜！起きないの〜〜』
「んっ、ん〜〜〜……」
一瞬、目を覚ましたのではないかと思ったものの、それは思っただけのようで彼は寝返りをうち、再び眠りに入ってしまう。
『山本くんってば〜〜〜』
完全に起きて欲しいわけではない私は、体をゆすってあげることもせずに、声だけかけ続ける。
「んん、んぅ〜〜」
またも起きたと思われし声を上げただけで再び寝返りを打つ山本。
……起きてそうで怖いなぁ、なんて思いつつもイタズラを結構する。
人差し指をそーっと彼の顔に近づける。
あと、５センチ…………４センチ、………３センチ、……２センチ、１センチ。
＿＿＿０センチ。
ふにゅりと柔らかい感触。
私の指の腹に押された頬は、ぷすっと音をたてて、沈んだ。そして、跳ね返ってくる。
＿＿＿これぞ、もち肌。
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唯華c - 了解しました！これからも応援しています！頑張ってください！！ (2019年9月30日 1時) (
レス) id: 7ff6de5a8e (このIDを非表示/違反報告)
瑞西（シャラルー☆）(プロフ) - 唯華cさん» いつも読んでくださってありがとうございます。リクは募集は一応しているのですが、少し複雑なので、公に募集をかける際には、本編の方で公募いたしますので、それまでお待ちください。 (2019年9月29日 11時) (レス) id: 705dc09b7e (このIDを非表示/違反報告)
唯華c - すごく面白いです！(上から目線ですみません！)更新がすごく楽しみです♪ちなみに、リク募などはしてませんか？もし、していたら教えて頂きたいです！これからも応援してます！(最後まで上から目線ですみません(･_･;) (2019年9月29日 0時) (レス) id: 7ff6de5a8e (このIDを非表示/違反報告)
瑞西（シャラルー☆）(プロフ) - みなも。さん» 了解致しました。それでは、宜しくお願い致します。 (2019年8月27日 16時) (携帯から) (レス) id: 0c3426b0a6 (このIDを非表示/違反報告)
みなも。(プロフ) - では私の方で削除させて頂きますね〜。マイナスなコメントは無いに越したことはないので(*^^*) (2019年8月27日 15時) (レス) id: d94cfd6036 (このIDを非表示/違反報告)
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