続き ページ3
どさりと上半身をソファに放り投げた拓司くん。……危なく腕がぶつかるところだった。
「ああ〜〜、疲れた……」
いつもの大きな雄たけびにも似た叫びを上げる余裕はないらしく、しょぼしょぼし出した目をこすりながら、重たそうな体を持ち上げた。
ソファにもたれかかるように体勢を立て直した彼の頭にそーっと手を伸ばす。
一瞬びくりと肩が跳ねたものの、やはり疲れが勝ったようで、大人しく撫でられ続けている。
「....いつからいたの？」
『最後の３択クイズ作ってるあたりからだよ』
自分でも驚くほどの柔らかいトーンで会話をする。……こんな声が出せたなんて驚きだ。
「そ〜……ふぁあ。眠い」
『おお、お疲れ。寝な寝な』
「ん〜……。A〜、一緒にいて……」
かくりかくりと夢の国へと旅立とうとしている彼には申し訳ないが、ここで寝てもらっちゃ困る。慌てて、彼の肩を申し訳程度に揺すり、声を掛けた。
『拓司くん、ここで寝ちゃだめだよ。毛布だってないし、何よりここじゃあ体が痛くなっちゃうよ』
「…………A、連れてって〜……」
『拓司くん、重いから無理っ！でも、ソファならいいよ』
「ん〜……」
抱きかかえて〜と言わんばかりに腕を広げ、待機している彼になんだかほっとする。
やっと甘えることを覚えた子供のような彼に思わず笑みがこぼれた。
「……なに、笑ってるの」
見られてしまっていたようで、怒ったような口調の彼はまさに子供のようで可愛らしかった。
「ほらぁ、早く寝るよぉ〜……」
ふぁあとまた小さなあくびを溢して、私の腕を引っ張った彼は、
そこらへんに広げておいた寝袋の上にごろりと寝転がった、―――――私を抱きしめたまま。
『ちょ、ちょっとっ、拓司くん……』
起こそうにも彼はもう夢の中だった。
仕方がない、とカメラを止めて枕元に置き、後ろの首元が彼の吐息がかかって擽ったいので、体の向きを変えて向き合う形となった。
彼の腕の中から無事抜け出した手を再び彼の頭へともっていった。
『拓司……お仕事、お疲れ様＿＿』
よしよしと、頭を撫でてから私も目を閉じた。
こういう結末もありなのかなと、不思議に思いながら。
・
読んでくださってありがとうございます。
こんな風に書いていきたいと思っております。
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それではまた次の話で！さよなら
お仕事、お疲れ様 -sgi-→←お仕事、お疲れ様 -izw-
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唯華c - 了解しました！これからも応援しています！頑張ってください！！ (2019年9月30日 1時) (
レス) id: 7ff6de5a8e (このIDを非表示/違反報告)
瑞西（シャラルー☆）(プロフ) - 唯華cさん» いつも読んでくださってありがとうございます。リクは募集は一応しているのですが、少し複雑なので、公に募集をかける際には、本編の方で公募いたしますので、それまでお待ちください。 (2019年9月29日 11時) (レス) id: 705dc09b7e (このIDを非表示/違反報告)
唯華c - すごく面白いです！(上から目線ですみません！)更新がすごく楽しみです♪ちなみに、リク募などはしてませんか？もし、していたら教えて頂きたいです！これからも応援してます！(最後まで上から目線ですみません(･_･;) (2019年9月29日 0時) (レス) id: 7ff6de5a8e (このIDを非表示/違反報告)
瑞西（シャラルー☆）(プロフ) - みなも。さん» 了解致しました。それでは、宜しくお願い致します。 (2019年8月27日 16時) (携帯から) (レス) id: 0c3426b0a6 (このIDを非表示/違反報告)
みなも。(プロフ) - では私の方で削除させて頂きますね〜。マイナスなコメントは無いに越したことはないので(*^^*) (2019年8月27日 15時) (レス) id: d94cfd6036 (このIDを非表示/違反報告)
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